井岡一翔の冷徹なディフェンスに隙なし | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

 

 

パンチを見切る、というのはどういうことなのか?井岡のボクシングをみれば、それは一目瞭然でした。

 

寒風吹き荒ぶなか、京急蒲田駅を降りて10分ぐらいか、いつもの大田区総合体育館に向かう。

 

 

 昨年大晦日よりも今回の方がコロナ禍は収まっているものの、急遽のマッチメイクでチケット発売が直前だったことや、昨年の田中恒成に比べて相手選手の実績と知名度の違いもあって、お客さんの入りは、だいぶ少ないのですがやはり井岡は井岡でした。

 

 

 いつも通り1ラウンドはしっかり相手の動きを見極めて、徐々に相手のパンチの軌道や強さを見極めると、あとは適宜、的確で効果的なパンチを繰り出してラウンドを進めます。

 

 

途中何回か、相手がふらっとした場面がみられ、やろうと思えばいつでもKOで試合を終了させられるぐらいの実力差でしたが、そのまま突っ込まず。「次のアンカハスとの統一戦を睨んで、ダメージ受けないことを優先していた」というのが記事でわかりました。これで納得の試合運び。

 

 

それでも、負けては意味がないわけですからポイントを取られないようボディーから顔面まで、あらゆる軌道でパンチを使い分けつつ、ノーガードで相手を誘ってパンチを出させるなどの駆け引きなどもしつつ、12ラウンドしっかり観客にエンターテインメントを提供。

 

 

ジャッジの1人が115対113と信じられない結果でしたが、他ジャッジは118対110、116対112。私の見立てでは、福永選手が取ったラウンドは1ラウンドとあと中盤1ラウンドぐらいで118対110。

 

たびたび双眼鏡使って、しっかりパンチの攻防を凝視しましたが、相手ボディーは肘使ってちゃんとガードしているし、顔面に当てられたパンチも角度を微妙にずらすことでダメージを減らしている様子がよくわかる。

 

やはり井岡一翔は、ボクシングという芸術を体現した数少ない日本人ボクサー。アンカハス戦が組まれれば、また必ず観戦にいきたいと思います。