スペース重視のユン戦術は完成の域に。ジュビロ磐田VSジェフ市原千葉 | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

(ジェフ市原千葉HPより)

 

ユン監督のサッカーは「スペース重視」。スペースにシフトしたサッカーを徹底することでより多く得点し、より失点を少なく抑える戦術。

 

リバプールやバイエルンミュンヘンなどの圧倒的強さが証明しているように、世界のトップクラスは「プレッシング重視」の戦術ですが、ジェフの場合は徹底して「スペース重視」。

 

選手が誰になろうと相手がどのクラブだろうと、これがほぼ完成の域に達しつつあり、先取点さえ取られなければ、この戦術は機能します。

 

山形戦や甲府戦では、意図したのかどうか不明ですがポゼッションが上がってしまい、中途半端な戦術になってしまったのも引き分け&敗戦の原因でした。しかし磐田戦のように戦術さえ徹底すれば勝率が確実に上がります。

 

ほとんどプレスせず、ボールも持たない。相手にボールを持たせて自陣に入り込んだら絡めとる、弾き返す。これによって崩されての失点はほとんどありません、というか全くないのでは。失点は今節のような「ミス」に加え、「事故(=不運)」「セットプレー」ばかり。

 

今節では、以上のうち、セットプレーに関してはコーナーキックを磐田に9本も与えてしまってどうかなと思っていましたが、フリーにする選手もなく、ほぼ確実にクリア(数本バーに助けられましたが)して、ほぼ克服。あとはミスを減らせばもっと失点が減るかもしれません。

 

したがってひたすら守りつつ、広大な攻撃スペースを生かした今回のカウンター攻撃は一気に機能。これが見事にはまりました。

 

今回ももちろん全員、素晴らしかったのですが、交代出場の為田選手の時間の使い方が実に見事で、どんどん賢く上手くなってる印象。昨年ももちろん見事なドリブルや賢いプレーはあったのですが、今年は、この強みが更に開花した印象。

 

ジェフの課題は「先取点取られた場合の戦い方」と「ジェフと同じ戦術を採用するチームとの戦い方」。スペース重視型は、相手が同じ戦術の場合に我慢しきれず前に出てしまった方が負け。

 

私の勉強不足で同じスペース重視戦術のチームがJ2にあるかどうか不明ですが、これはこれで「我慢比べ」で楽しみなゲームになると思います。