衝撃の敗戦 FC バルセロナ完全崩壊 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

チャンピオンズリーグのベスト8、バイエルンVSバルセロナは、多分10点以上取られてもおかしくない、完全なバルセロナの敗戦。

 

これほどバルセロナの組織が崩壊したのは、私自身クライフ監督時代からリアルタイムで20年以上を観てきた中、初めてではないか。当時急進的戦術だったゾーンディフェンスを有するサッキ継承のカペッロACミランが、クライフ監督のバルセロナを破った1994年のチャンピオンズリーグ決勝戦(0対4)以来では。

 

しかも最後のとどめは、バルセロナを追い出された選手コウチーニョ。

 

明らかに開始10分で、バイエルンの前線からのプレスが見事にハマり、何度も決定的チャンスを作られ、これもテア・シュテーゲンのファインセーブで3点以上は救われたにもかかわらずのこの大量失点。

 

これはメンタル的なものが大きいのか、それともバイエルンのプレスにバルセロナのポゼッションがかなわなかったのか。

 

いずれにしても「プレッシング戦術がポゼッション戦術を凌駕した現代サッカー」を象徴した試合になったという印象。

 

例えばペップ時代のバルセロナでは、2010ー2011年チャンピオンズリーグ決勝で怒涛のプレッシング戦術だったファーガソン監督のユナイテッドを華麗なパス回しで、いとも簡単にプレスをかわしたものだったが、今日のバルセロナはこれが全くできない。

 

ほとんどがバイエルンの前線プレスに引っかかり、引っかかればショートカウンターの餌食になって決定的チャンスをこれでもかというぐらい作られた。

 

この試合は歴史的な試合になるに違いないので、あらゆる専門家が大量得失点差を分析するに違いないが、少なくともペップバルサであれば、逆の展開になったのではないか?

 

これは結果論だが、セティエン監督の手堅い選手起用が裏目に出てしまった。ポゼッションに特化して、セルジ・ロベルトをサイドバックにし、グリエーズマンを前線に配置し、ラキティッチを中盤に配して戦うべきだったのではないか。

 

結局バルセロナはバルセロナでしかない。

 

時代遅れであろうとなかろうとポゼッション戦術に特化してパス回しに磨きをかけて、プレスを回避する選手起用と戦術を徹底すれば、こんな悲劇は生まれなかったかもしれない。

 

準決勝で実現するかもしれないマンチェスターシティとバイエルンとの試合で同じような展開が再現されるのか、それともポゼッションのシティがまだまだその存在感を見せつけるのか?

 

シティは、是非リヨンに勝ってバイエルンと戦い屈辱を果たしてほしい。ペップがきっとやってくれるに違いない。

 

追記:そのシティも、リヨンのスペース重視戦術でカウンターの餌食に。やはりポゼッション戦術はもう時代遅れなのか?悲しい現実です。

 

 

*それにしてもバイエルンは素晴らしいチームであるには違いない。