宗教、特にキリスト教について、科学的見地、特に進化論的見地から、ありとあらゆる方法で、キリスト教の「神」がフィクションであることを証明しようとした本。
本の半分ぐらいは真面目に、半分以降は斜め読みしました。というのも、明らかにフィクションである「神」をここまで扱き下ろさなくてもいいんじゃないですか?という感じでマイナスイオンだしまくりなので、読んでて気分が良くないからです。
どうやって神を否定したらよいか?そのあらゆる手法は、感嘆すべきではあるものの、これだけやられると食傷ぎみ。
「もうわかりましたドーキンズさん、もういいじゃない」
でもここまでやらないと、特に米国の福音派(エヴァンジェリカン派)の人を論破できないのでしょう。でも他人の信仰は論破できないし、論破すること自体ナンセンスのような気もします。
そもそも科学的思考回路の人は、宗教信じることは出来ませんから。。
私自身そうだし。
やっぱり人間て不安だから、科学含む学問で解決出来ないことに対して、何らかの解決策が欲しくなる訳で、その場合に宗教が役立つのではと思います。
西欧社会に同じ諺があるかどうかは知りませんが、日本では「嘘も方便」と言いますから。。。
または「困った時の神頼み」か。
それでもキリスト教のおかげでクリスマスイブがこうやって毎年盛り上がる。
『正しいか間違っているか』よりも、心の平安の方が人間は大切なのかもしれない。