余ったお金と付加価値の創造がセットになって初めて経済が回る | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

余ったお金で、いかに付加価値を創造していくか?

 

これが経済成長の原理。

 

お金がなくては、経済成長もできない。

 

借りる先があれば、大いに借金すれば良い。

 

でも借りたお金でそのお金プラスα(=資本コスト)以上の付加価値を創造することが前提だ。

 

でも今は、先進国の世界(中国も含む)ではお金が余っている時代。資金需要不足、供給過剰状態だ。

 

一方で、発展途上国は資源安もあって、資金不足・付加価値不足。つまり貸しても資本コスト以上の付加価値は望めない状況。発展途上国が伸び悩んでいる理由だ。これは「法の支配」が確立できていないことも原因だろう。

 

今の仕組みが賄賂や公権力の濫用・既得権益維持・強化、階級の固定化などなど、付加価値を生むネタに円滑に資本が回るような仕組み(=法の支配)がない状況では、いくら需要があっても、どこかで根詰まりしてしまう。それが発展途上国がなかなか経済成長できない理由だ。

 

戻って、先進国の世界では

短期的には、強制的にそのお金を使って経済成長の悪化を防ぎつつ(=財政政策)、付加価値を生むネタ(=成長戦略)を創造しなくてはいけない。

 

しかし、今は、有り余るお金を使うに足る付加価値を生むネタがなく、困っている状況。

 

ドイツなんかは、ユーロの恩恵で強制的にお金を使わなくても、国家間のギャップの活用によって随分と付加価値を創造しているように見える。

 

でも日本はユーロのギャップもなく、米国のような実質基軸通貨国(=ドルを使って他国の資本を無制限に取り込める仕組み)でもないから、公的機関が借金して国内の余ったお金を吸収し、何とか経済成長の悪化を防いでいる状態。

 

(でもイギリスはユーロもなく、基軸通貨国でもないのに、健全財政を維持しながらなんとかうまくやっている。なぜだろう。要勉強です)

 

付加価値を生むネタとしての可能性は、「フィンテック」「シェアリングエコノミー」「インターネットオブスイングス」「蓄電池」「自動運転」などがあるが、まだまだこれらのテクノロジーやビジネススキームは緒に就いたばかり。

 

でも可能性はある。楽観的に考えたい。