「ユニクロ帝国の光と陰」
ユニクロ帝国の光と影/文藝春秋
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や、ブラック企業
ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪 (文春新書)/文藝春秋
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が指摘したように、新卒正規雇用社員全員、つまり店長全員が経営者になることを求めるユニクロは、彼等に苛烈な要求を求めることによって、企業の成長を促す人材育成を追求してきた訳だが、グローバル企業として生き残っていくために、むしろそれは、失策であるということを柳井会長が認識する。
優秀な店長を分析すると、アルバイト含めた店員全員の自ら行動する意欲、つまり働く喜びを体験させ、店員全員をやる気にさせる店長が優秀だということに気がついた。
そしてグローバルに展開する中で、一つ一つの店舗全てが、独立した店舗として責任と権限を委ねることが、グローバル的にも有効だということを認識する。
そこで有期雇用社員を全て正社員化し、社会保障を充実させると同時に正社員の位置付けを分類して、多様な働き方を提供することで、従業員のやる気を引き出す。
結果としてこのような人事政策がグローバルな企業になるための必須な政策ということ。
自分の失敗を自己批判し、失敗を糧に成長を促す柳井会長。恐ろしい経営者です。