ディエゴ・ロペスとイケル・カシージャス | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

WOWOWのノンフィクションW。

素晴らしかった。再び出会った運命の二人。

GKという特殊なポジションにあって、レアル・マドリーの正GKは、とりあえずディエゴ・ロペスと、アンチェロッティは判断。

そしてこんな特集ができるのも日本ならでは。日本の取材だから、スペインメディア完全拒否のディエゴ・ロペスも受諾してくれたという。

(そういえば、フットボリスタでのイタリアのフォワード「マリオ・バロテッリ」のインタビューもイタリアメディア完全拒否で日本だから可能だったらしい。ある意味日本人サッカーファンは幸せ?)

ディエゴの故郷「ガリシア」にて、ディエゴのお母さんの言葉が印象的だった。二人とも一所懸命やっている。どちらがという事はない的な言葉。

それでも一般的には、地元のスペイン人含め、これまで圧倒的守護神だったイケルが主役で、ディエゴは、脇役(敵役か)。

でもそうじゃない。それは、実力本位でアンチェロッティが決めること。

日本の川口選手も、GKというポジションにあって、今まで挫折を経験した事のないイケルは、ある意味珍しい事例と紹介。

彼は、練習よりも天性の才能によってポジションを確保してきた選手。今後その才能が確実に劣化していく中、この挫折はある意味イケルにとって貴重な経験になるかもしれない。これからは新しいイケル・カシージャスに出会えるかもしれない。

でも個人的には努力の人、ディエゴを応援したくなったドキュメンタリーだった。

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戦術的には、なぜモウリーニョがカシージャスを起用しなかったのか、は感情的な問題ではなく、彼の天才的反射神経に頼るあまり、バックラインとGKの間のスペースを埋めるポジショニングをしないカシージャスのプレイスタイルとハードな練習をしたがらない練習態度がもたらす他選手への影響、という純粋に監督としての評価が、カシージャスを起用しなかったのか本当の理由だったというのが、新しい発見で興味深かった。