コンフェデのイタリア戦は、長谷部選手の言う通り、今後の日本代表にとって、ターニングポイントとなる歴史的試合になるのではないかと思う。
過去においては、アトランタ五輪でのブラジルからの奇跡的勝利、ここ最近においては、親善試合ではあるがフランス代表からの勝利の例に洩れず、日本代表がサッカー先進国に勝った試合は、すべからく弱者の戦術、つまり守ってカウンターで虎の子の1点を守る戦い方であった。
南アW杯でさえ、サッカー先進国ではないカメルーンに対してもデンマークに対しても同じ状況。
しかし、W杯ほどではないが真剣勝負の場と言ってもよいコンフェデレーションカップで、負けたとはいえ主導権を握って戦った日本代表。こんな試合は、これまで私はみたことがなし勝っても全くおかしくなかった試合だった。
この試合で、我々含め世界のサッカーファンと日本代表の選手たちは、日本代表はサッカー先進国に対しても互角に戦える代表だということを認識したのではないか。
特に香川、本田などの攻撃的選手のプレーにおいてはまさにワールドクラス。
中田がNHKのテレビ中継で発言していたコメントは、ちょっと違うでしょう。
ボールを回して横パスをしながらポゼッションしているのは、スペイン代表同様、日本の本来やりたい戦い方。アジアにおいても同じ戦い方してるでしょ。
これで、W杯が楽しくなった。
夢のまた夢であったW杯優勝が、もしかしたら届く夢ぐらいには、近づいた感じがするから。