*第1回は私の不慣れなせいで「文字列の大乱!」となってしまい、誠に申し訳ありませんでした。
第2回も「ジャンヌダルク処刑裁判記録」及び「復権裁判記録」などからジャンヌの「お告げ・声」について書いていきます。
それを受けて、良く巷間で言われる「ジャンヌの精神状態・分析」などへ進んでまいりましょう。それが最初のテーマです。
②1431年2月24日(土曜日)第3回審理
・(ピエールコーションは)「もし真実を述べると誓わなければお前は嫌疑を認めることになる」と告げた。
ジャンヌは「自分の知っていることは喜んで答えるが、いま全部を話すわけにはいかない」「自分は神から遣わされてきた者であり、この法廷でなすべきことはない」「自分が遣わされた神の許に送り返してくれ」と要求した。
・(ジャンポーペールは)一番最近の食事は何時にとったか?と質問。「昨日の午後以来何も飲食物を口にしていない」→幻覚症状の有無を調べるための質問。
「私は昨日も今日も声を聴きました」「昨日は3回にわたって声を聴いた」「一度目は朝、次は夕方晩鐘とともに、三度目は夜、アヴェマリアに捧げる鐘の音と一緒に聴いた。これ以外にも度々声を聴いている」と述べた。
「昨日の朝は、眠っていたが、声が目を醒まさせてくれた」
(ジャンポーペール)「声に感謝し跪いたか」・・・感謝をささげたが寝台に座ったまま両手を合わせただけだった。声は自分に対して勇敢に答弁するよう命令し、神はジャンヌに力を貸して下さるであろうと告げた。
「神のお告げの内容を述べることを声から禁じられているのか」・・・私にそれを禁じたのは人間ではないことを信じて下さい。
「お前に現れた声とは、天使なのか、直接神からきたものか、あるいは聖者や聖女の声なのか」・・・この声は神から来たもの。
だから私の知っていることを充分にはお話しできません。あなたに答えないことより、この声の意にそぐわぬことを喋ってしまって
声を裏切る方を私は恐れます。
「声が初めて自分を訪れたのは十三歳頃だったと思う」とジャンヌは述べた。