おでん&中華まん 4
護が売場に戻ると
歩はモップを持って突っ立っていた
「お前…
モップなんか持ってなにやってんの?」
『みてわからないか?
掃除しているんだよ』
「俺には
ただ立っていただけに見えたけど…?」
『ちょっと疲れたから
休んでただけだ』
モップを隅っこに置きながら言った
「そうか…
俺はお前の動きをずっと見ていたわけじゃないけど
働きずめは疲れるもんな…」
護は自分に言い聞かせるように言って
歩のそばを離れて自分の仕事に戻った
護が自分の仕事に取り掛かろうとした時
「すいません!
レジお願いします!!」
お客様に呼びかけられたので
護はレジに向かった
それを見ていた歩は
〈あのお客様…
なんか手間のかかるもの頼みそうだな…
良かった~~
俺じゃなくて
頼むものが《おでん》だったらいいけど
中華まんは嫌だからな
あのお客様は《おでん》というより
中華まんを頼みそうな感じだからな…
………………あれ?
そういえば護のやつ
店長に呼び出されて
俺の事を聞いたはずなのに
なにも聞かなかったな…
ただ忘れていただけか?
それとも俺の事を気にしていれのか?
どちらにせよ俺は護の
そういう所が嫌いじゃないな〉
色々と考え事をしていると
「~~~とピザまん下さい」
中華まんを頼む声がした
『かしこまりました
少々お待ち下さい』
護がいつものように素早く中華まんを入れてお客様の前に持って来ているのを見て
〈やっぱりおでんより中華まんを頼む人の方が多いよな…
俺もおでんは出来なくてもいいから
護のように中華まんが出来るようになりたい!〉
中華まんへの決意を心の中で決めているうちに
次々にレジに並んでいるお客様
お客様をあまり待たせないように
テキパキと仕事をしている護のヘルプに全く気づかないでいた
歩はモップを持って突っ立っていた
「お前…
モップなんか持ってなにやってんの?」
『みてわからないか?
掃除しているんだよ』
「俺には
ただ立っていただけに見えたけど…?」
『ちょっと疲れたから
休んでただけだ』
モップを隅っこに置きながら言った
「そうか…
俺はお前の動きをずっと見ていたわけじゃないけど
働きずめは疲れるもんな…」
護は自分に言い聞かせるように言って
歩のそばを離れて自分の仕事に戻った
護が自分の仕事に取り掛かろうとした時
「すいません!
レジお願いします!!」
お客様に呼びかけられたので
護はレジに向かった
それを見ていた歩は
〈あのお客様…
なんか手間のかかるもの頼みそうだな…
良かった~~
俺じゃなくて
頼むものが《おでん》だったらいいけど
中華まんは嫌だからな
あのお客様は《おでん》というより
中華まんを頼みそうな感じだからな…
………………あれ?
そういえば護のやつ
店長に呼び出されて
俺の事を聞いたはずなのに
なにも聞かなかったな…
ただ忘れていただけか?
それとも俺の事を気にしていれのか?
どちらにせよ俺は護の
そういう所が嫌いじゃないな〉
色々と考え事をしていると
「~~~とピザまん下さい」
中華まんを頼む声がした
『かしこまりました
少々お待ち下さい』
護がいつものように素早く中華まんを入れてお客様の前に持って来ているのを見て
〈やっぱりおでんより中華まんを頼む人の方が多いよな…
俺もおでんは出来なくてもいいから
護のように中華まんが出来るようになりたい!〉
中華まんへの決意を心の中で決めているうちに
次々にレジに並んでいるお客様
お客様をあまり待たせないように
テキパキと仕事をしている護のヘルプに全く気づかないでいた
おでん&中華まん 3
護が店長に呼ばれてから歩は
売場に一人になってしまった
この護がいない間に中華まんを頼まれたら
どうしよう
と売場をグルグル回りながら考えていた
うぅ…
早く護戻ってきてくれないかな
不安をかかえつつも客足はとだえない
気分を変えるために床を掃除しようと
モップを出した時
レジに人が並んだので
歩は走ってレジに向かった
「いらっしゃいませ」
いつもの言葉をいい
品物をスキャンしていく
この時にお客様が中華まんを頼まないことを祈りながら
「合計495円になります」
品物の合計を言う
お客様が505円を出したので
「505円
お預かりします
10円のお返しです!」
お客様にお釣りを渡して
お客様がレジのそばを離れた頃合いを見て
「ありがとうございました!」
一連の動作をしてレジの仕事は終わる
中華まんを頼まれない限りは
歩は売場に一人でもミスをせずに仕事ができる
通常の仕事はなんの心配もないが
中華まんについてはおととい
中華まんを頼まれた時に
護と同じようなミスを
連続して5回以上もやってしまったのだ
それ以来
中華まんをやるのはトラウマになってしまったのだった
歩は出しかけのモップを売場に持ってきて
床を磨きはじめた
一見キレイそうに見えても
コンビニね床って結構汚いんだなと思いながら
床をたんねんに磨いていくと
歩の心から不安はだんだん消えていった
ふと周りを見回していると
商品をじっくり見ている客
雑誌を立ち読みしている客が
ちらほらいる
その頃合いを見計らってか
護が売場に戻ってきた
売場に一人になってしまった
この護がいない間に中華まんを頼まれたら
どうしよう
と売場をグルグル回りながら考えていた
うぅ…
早く護戻ってきてくれないかな
不安をかかえつつも客足はとだえない
気分を変えるために床を掃除しようと
モップを出した時
レジに人が並んだので
歩は走ってレジに向かった
「いらっしゃいませ」
いつもの言葉をいい
品物をスキャンしていく
この時にお客様が中華まんを頼まないことを祈りながら
「合計495円になります」
品物の合計を言う
お客様が505円を出したので
「505円
お預かりします
10円のお返しです!」
お客様にお釣りを渡して
お客様がレジのそばを離れた頃合いを見て
「ありがとうございました!」
一連の動作をしてレジの仕事は終わる
中華まんを頼まれない限りは
歩は売場に一人でもミスをせずに仕事ができる
通常の仕事はなんの心配もないが
中華まんについてはおととい
中華まんを頼まれた時に
護と同じようなミスを
連続して5回以上もやってしまったのだ
それ以来
中華まんをやるのはトラウマになってしまったのだった
歩は出しかけのモップを売場に持ってきて
床を磨きはじめた
一見キレイそうに見えても
コンビニね床って結構汚いんだなと思いながら
床をたんねんに磨いていくと
歩の心から不安はだんだん消えていった
ふと周りを見回していると
商品をじっくり見ている客
雑誌を立ち読みしている客が
ちらほらいる
その頃合いを見計らってか
護が売場に戻ってきた
おでん&中華まん 2
「護……
店長から聞いたんだけど
昨日またおでんを床に落としたんだって?」
歩がこの話を始めると護は耳をふさいだ
最近
歩と仕事に入るとすぐにおでんの話になるから護は
耳をふさいでいるか
積極的に仕事をしている
この護の行動が少し面白くないのか
歩は不機嫌そうに仕事をしている
しかし、今日はおでん以外にも話があるようで
しつこく護に話しかけてきた
この時の護は歩が中華まんを入れるのが苦手だと知らなかったし歩には苦手なこと
できないことなんてないと思っていた
あまりにもしつこく話しかけられてきて
いいかげんうるさいなぁ
って思いはじめたとき店長に呼ばれた
店長に呼ばれるなんて珍しいな
と思いながら店長の元へ行った
「なんすか店長」
『山川君
君を呼んだのは谷田君の事なんだ』
「谷田がなにかしたんすか」
歩が護よりは仕事をしていて
だいたい護が仕事をするときは
歩と一緒に仕事に入ることが多い
本当は昨日も護と一緒に仕事に入る予定だったが
歩は昨日休んだのだった
「昨日谷田が休んだのと関係があることなんですか?」
護は店長に続けて質問をして
店長を困らせていると思って店長の顔を見ると
店長は微笑みを浮かべていた
護はたまに店長の微笑みが怖くなるときがある
しかしその恐怖はすぐに消えた
『谷田君が昨日休んだのは
ただ具合が悪くて休んだんだ
まぁ
そのことはおいといて
なんで谷田君がしつこく話しかけてくるのかわかるかい?』
そんなことわかるかい!!
と店長に怒りながらも
店長を怒らせるのはちょっと怖いので
護は率直に答えた
「知りません……」
『山川君
君は確かおでんは苦手だけど
中華まんを入れるのは得意だったよね』
店長は護にヒントを与えるかのように話した
このヒントに護はピンッときて
歩が中華まんを入れるのが苦手だということを知った
でもまだ確信はできなかったので
一応店長に聞いてみる事にした
「まさかとは思いますけど
谷田は中華まんを入れるのが苦…手…なんですか?」
語尾が不安のせいもあってちいさくなったが
店長は『正解!』と笑顔で答えてくれた
ふと店長は監視カメラのモニターを見て
『ちょっと混んできたから
売り場に戻りなさい
それから谷田君に中華まんの入れ方のコツを教えてやってくれるといいかな?』
歩に何かを教えるなんて
あまりないことだったから少し緊張気味に
「はい」
と返事をし売り場に戻った
店長から聞いたんだけど
昨日またおでんを床に落としたんだって?」
歩がこの話を始めると護は耳をふさいだ
最近
歩と仕事に入るとすぐにおでんの話になるから護は
耳をふさいでいるか
積極的に仕事をしている
この護の行動が少し面白くないのか
歩は不機嫌そうに仕事をしている
しかし、今日はおでん以外にも話があるようで
しつこく護に話しかけてきた
この時の護は歩が中華まんを入れるのが苦手だと知らなかったし歩には苦手なこと
できないことなんてないと思っていた
あまりにもしつこく話しかけられてきて
いいかげんうるさいなぁ
って思いはじめたとき店長に呼ばれた
店長に呼ばれるなんて珍しいな
と思いながら店長の元へ行った
「なんすか店長」
『山川君
君を呼んだのは谷田君の事なんだ』
「谷田がなにかしたんすか」
歩が護よりは仕事をしていて
だいたい護が仕事をするときは
歩と一緒に仕事に入ることが多い
本当は昨日も護と一緒に仕事に入る予定だったが
歩は昨日休んだのだった
「昨日谷田が休んだのと関係があることなんですか?」
護は店長に続けて質問をして
店長を困らせていると思って店長の顔を見ると
店長は微笑みを浮かべていた
護はたまに店長の微笑みが怖くなるときがある
しかしその恐怖はすぐに消えた
『谷田君が昨日休んだのは
ただ具合が悪くて休んだんだ
まぁ
そのことはおいといて
なんで谷田君がしつこく話しかけてくるのかわかるかい?』
そんなことわかるかい!!
と店長に怒りながらも
店長を怒らせるのはちょっと怖いので
護は率直に答えた
「知りません……」
『山川君
君は確かおでんは苦手だけど
中華まんを入れるのは得意だったよね』
店長は護にヒントを与えるかのように話した
このヒントに護はピンッときて
歩が中華まんを入れるのが苦手だということを知った
でもまだ確信はできなかったので
一応店長に聞いてみる事にした
「まさかとは思いますけど
谷田は中華まんを入れるのが苦…手…なんですか?」
語尾が不安のせいもあってちいさくなったが
店長は『正解!』と笑顔で答えてくれた
ふと店長は監視カメラのモニターを見て
『ちょっと混んできたから
売り場に戻りなさい
それから谷田君に中華まんの入れ方のコツを教えてやってくれるといいかな?』
歩に何かを教えるなんて
あまりないことだったから少し緊張気味に
「はい」
と返事をし売り場に戻った