本日は映画を見に行きました。
昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したイギリス映画。一度は引退を宣言した名匠ケン・ローチ監督がメガホンを取りました。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」
ダニエル・ブレイクは主人公の名前です。40年間大工として働いてきたダニエルは、心臓の病のために、医師から仕事を止められて失業します。
多分日本のハローワークのようなところへ行くのですが、制度が複雑で、パソコンを触ったこともないダニエルにはオンライン申請するのは難しい。審査官は冷たくお役所的な対応を繰り返し、ダニエルの心はどんどん折れていきます。そこでたまたま出会ったシングルマザーのケイティ。父親の異なる二人の子供を抱えて、立往生します。やっとフードバンクで食糧の配給を受けた時には、空腹のあまり缶詰を開けて食べ始めます。
貧困と格差。無理解で無慈悲な行政。人間としての最低限の尊厳まではぎ取られていく非情な世の中。
見ていて涙が止まりませんでした。ケン・ローチ監督は、イギリスの8箇所で実際にインタビューした実話を元にこの映画を制作したのだそうです。
日本と違い、イギリスでは個人の自立が求められ、成人すると子供は就職しているかどうかを問わず、親元を離れて暮らすのが一般的だそうです。そして、イギリスでも若者の失業率は高く、若年ホームレスが社会問題になっているそうです。
日本でもこれは決して他人事ではないでしょう。ダニエル・ブレイクやケイティのような人がいなくなるように、皆が少しずつ助け合って暮らしていける世の中になりますように祈ります。
「わたしは、ダニエル・ブレイク」の公式サイトは下記をご覧ください。
