説明責任とは⁇ | Akiのブログ

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こんばんは。
台風が近づいておりますので、お気をつけください。

さて、「説明責任」ーー何やら難しげな四字熟語ですね。

会計では、企業の経営者は利害関係者に対して説明責任がある、という具合に使います。

五輪のエンブレムの問題は、最終的に作者の取り下げにより白紙撤回となりました。

この問題に対して十分な「説明責任」が果たされたように思えません。
プロのデザイナーと素人の一般人の間には、大きな認識のギャップがある、という意見もあります。

私には、この考えが実は大きな落とし穴なのではないかと思うのです。


数年前に、私的な簿記会計入門教室を開催していた時のことです。

会社が債権を発行して資金調達するのを社債と言います。社債は借金ですので、満期になれば返済しなければならないし、定期的に利息も払わねばなりません。

簿記の問題によく出題されるのは、社債を額面より安く発行し、満期になる前に返済した場合の損益及び社債利息を求めさせるというものがあります。

例えば、額面が10万円の社債を98,000円で発行したとします。購入する側は2,000円安いのですから、お買い得ですね。

借金を返済することを、この場合は社債を償還するというのですが、満期償還するまでの間に額面の10万円になるように、会社は差額を期間配分します。
例えば、5年で満期になるなら、毎年400円ずつ簿価を増やしていくのです。

発行した翌年には、社債は98,400円になるので、差額の400円は社債利息という費用になります。

さらに発行から4年目の99,600円になった時点で経営状況が良いので、市場から社債を買い入れ償還したとしましょう。
その時は時価で償還しますが、時価が99,500円だったなら、会社には100円の社債償還益という利益が出ます。

概略こんな説明をしていたら、受講生の方から、途中で償還されたら社債を購入した人は損するではないか、そんなひどい話はおかしい、と指摘されました。

こんな発想は、全く思い付かなかったので、正直なところかなり驚きました。

ここが、素人と専門家(?)の違いなんぞと思ったりもしました。

しかし、彼女の言うことは至極もっともに思えたので、調べたのです。

その結果、簿記の問題のような割引発行の社債というもなのは、既にほとんど発行されていないこと。
繰上償還する場合は、必ず発行時にその旨を明記しなければならず、途中で思いつきのように償還することはあり得ないこと、などがわかりました。
また、簿記の問題では、割引発行した社債から毎年社債利息を払うという前提で出題されますが、割引発行と利息の支払いをする社債も実際には、存在しないらしいです。

つまり、素人感覚というのは、実は重要な真実を突いていることがあるのだと、大変勉強になった次第です。

「専門家」を自認する方は、素人の方が納得できるような説明責任を果たすべきなのではないのでしょうか?