こんばんは。
昨夜のNHK「クローズアップ現代」は、
新興家電メーカー、アイリスオーヤマを取り上げていました。
自分の工場で生産するか(内製するか)、
外部へ生産を委託するか(外注するか)、
ということを問う原価計算の問題があります。
原価計算の問題では、年々得られであろうキャッシュ・フローや
資本コスト率などが具体的な数字で与えられています。
資本コスト率とは何か?
たとえば、1年後の100万円と
3年後の100万円は同じではありません。
もし、100万円を銀行に預け5%の利息がつくのなら、
1年後には105万円。
3年後には、115万7,625円となります。
100万円×5%の3乗と複利計算をします。
これを逆に考えるならば、3年後の100万円は
1.05の3乗で割り算するので
86万円くらいになります。
これは割引現在価値という考え方で、
何%で割り引くかを決めるのが資本コスト率です。
しかし、現実には、年々のキャッシュ・フローは簡単には算出できません。
アイリス・オーヤマでは、新製品開発の会議を毎週開きます。
プレゼンは各自10分以内。事前の根回しは一切無用。
その場で役員が生産・販売するかしないか即決。
そこから開発・営業・店頭販売まで3か月くらいと
超スピード展開。
中国へ生産委託をしていましたが、
工場長自らEMSの現場を視察。
EMSは他の大手の下請けも引き受けているため、
急に生産量を増やしてくれと依頼しても、
対応できないのだそうです。
そのため何回も売り上げを伸ばすチャンスを逃してしまいました。
また、品質管理のために何回も日本から出張しなければならず、
思いのほか人件費がかかり、
決して安くないという結論に達します。
自社工場に新しいラインを作り、
遊休機械を利用したり、他製品で使っている材料・部品と共有化することで、
生産コストを抑えようと考えます。
また、生産ラインが遠く離れていて作業効率が悪い場合は、
途中でラインを止めて組み替えます。
大手のように生産量が多くないから小回りが利くのでしょう。
日本全体が豊かになり、モノがあふれるようになった現代では、
皆が同じものを欲しがるという状況は考えにくく、
むしろ少量多品種生産の方が良いのでしょう。
そうなると外注するよりも、
内製する方がいいということになります。
まだまだ日本の製造業も捨てたものではないなぁ~
良かったよかった、という思いの湧いた夜でした(^∇^)