夏休みも4日目です。あと半分くらいで終わり・・・・
毎日ゴロゴロ。怠惰にしております。
やっと、税理士試験の疲れから立ち直りつつあるかも。。。
というわけで、かねてから読みたかった西水美恵子さんの本を読みました。
西水美恵子さんは、元世界銀行副総裁で、エコノミストです。
読んだ本は、「貧困に立ち向かう仕事―世界銀行で働く日本女性」(明石書店)
西水さんがどうして世界銀行へ入行したのか、とか、世界銀行での働きや、世界銀行で働く
日本女性についての紹介などが書かれています。
世界銀行副総裁、という肩書からして凄い!雲の上のような存在です。
その華々しい経歴やご活躍もさることながら、なぜ世界銀行へ入行するに至ったかも
普通の人からはかけ離れている気がしました。
世界銀行については、私はあまりよく知りません。IMFはよく新聞などでお見かけしますが。
日本もかつては、世界銀行から融資を受けて、新幹線を作ったり、道路を作ったり、
諸々のインフラ整備を行ったそうです。
現在では、融資を受ける側ではなく、世界銀行へ出資する立場なのだそうです。
西水さんは、高校1年生の時に、交換留学生として1か月余アメリカへ渡ったそうです。
今から半世紀くらい前。1964年のことだそうです。
この年は、東京オリンピックが開催された年でした。
現在からは想像もつかないですが、日本人が海外へ行くというのは、極めて難しい、
というよりほとんど不可能に近いような状況でした。
そういう時代に一人の高校生がアメリカへ行こう、と決めたことは大変な勇気のあることだったと思います。
西水さんは、交換留学生の後、本格的にアメリカの高校へ留学し、さらにアメリカの大学、大学院へ進学。
経済学の博士号を取得して、アメリカの大学の助教授となります。
その後、世界銀行という実業界へ転身されます。
彼女がずっとアメリカにいる決意を固めた理由は、日本では女性の職場は限られているし、自由がいろいろと束縛される、自分のやりたいことができない、アメリカの方がずっと進んでいる、ということでした。
高校生の段階で、自分の将来を見極める人はなかなかいないと思います。
半世紀経って、日本の女性は、かつてよりははるかに経済力もついたと思うし、結婚しないでも生きていく道もできてきたように思います。
しかし、本質的なところは、あまり変わっていないように思うのです。
というよりも、現代の日本は、女性だけでなく、男性も生きにくい状況かもしれませんね。
西水さんの本を読むと、世界には大変な貧困の中で苦しんでいる人たちが大勢いるのだとわかります。
水をくむために1日6時間を費やす女性、家の中に排煙装置が無く煮炊きする煙で気管支の病気にかかる女性と子供が大変多い。
産前や産後まもなくから重い荷物を担いで働くために病気になったり、流産が大変多いこと。
こういう貧困の中にある国に融資をして、貧困の削減に取り組むのが世界銀行の役割なのだそうです。
現代の日本では、スィッチをひねれば電気がついて、蛇口をひねれば水が出るのは当たり前と思っています。
しかし、感謝しながら日々の生活を送らねば、と自戒しました。
皆様も是非、西水美恵子さんの本を読んでみてください。