公認会計士とUSCPA(米国公認会計士)、両方を取得した経験からそれぞれの試験内容や資格取得についてお話していきます
今回はそれぞれの資格登録までのステップについて書きました。
公認会計士になるまでのステップ
私は大学生のときに公認会計士試験に合格し、その後新卒で入社した会社で実務経験を積んで2020年に公認会計士登録をしました。
公認会計士登録を行うまで、大きく分けて下記のステップがあります。
- 金融庁が実施している公認会計士試験(短答式試験と論文式試験)に合格
- 会計や監査に関する実務を3年以上経験
- 実務補習所(会計士の大学のようなところ)に約3年通って必要単位を取得
- 日本公認会計士協会が実施している修了考査に合格
- 各種書類を提出して登録申請
- 登録完了
2と3は同時並行で行う方が多いので、通常、公認会計士試験合格から3 - 4年ほどで登録することが可能になります。
ただし、もともと2の経験があるため、3の実務補習所のカリキュラムを1年に短縮して1 - 2年ほどで登録している方もいます。
USCPAになるまでのステップ
私は2020年の11月からUSCPAの勉強を開始し、1年後の2021年11月に全科目合格を達成しました。
その後ライセンス登録をせず、しばらく放置していて2024年3月にUSCPA(ワシントン州)ライセンスの申請を行っています(承認完了待ち)。
試験合格後、放置していたのはライセンス維持のための継続研修制度が面倒だったからですが、これについても後日の投稿でお話できればと思います。
USCPA登録を行うまで、大きく分けて下記のステップがあります。
- 各州の受験要件を満たす(大学以上の学歴で会計の単位を◯単位以上取得など)
- AICPA(米国公認会計士協会)が実施しているUSCPA試験に合格(4科目全て合格した時点でUSCPA試験合格となります)
- 各州の登録要件を満たす(◯時間以上の実務要件や登録州のUSCPAのサインをもらうなど)
- 各種書類を提出して登録申請
- 登録完了
USCPA試験は基本的にいつでも受験することが可能であり、登録までかかる時間も州や受験する人の事情によって異なりますが最速でも1年程度はかかると思います。
所感
登録までの手続の煩雑さは USCPA > 公認会計士 でしたが、USCPAは少しずつ自分のペースで登録までの準備を進めることができるため、社会人でも十分挑戦できる資格です。
一方、公認会計士試験は1回でパスしなければいけない試験のボリュームも多く、試験の開催時期も決まっているため、社会人には厳しい資格になっています。
次以降の投稿でそれぞれのステップの詳細をお話できればと思います