別名「ミツバチラン」と呼ばれるキンリョウヘン(金稜辺)の花が咲いた。

 

 

キンリョウヘンは中国原産のシンビジウムの仲間であり、花色は黄色と赤と茶色が混じったような地味な花色をしている。

 

 

キンリョウヘンはミツバチを呼び寄せるランであり、養蜂家の人にとっても縁の深いランである。

 

 

キンリョウヘンの葉には白い縁取りがある。

 

 

ミツバチは分蜂するときに分蜂フェロモンというものを出すらしいが、キンリョウヘンはそのフェロモンと似た物質を花から分泌してミツバチを呼び寄せるという。

 


誘引するのは日本ミツバチだけで、西洋ミツバチは寄って来ないという。

 

 

下はミツバチがやって来た状態である。

ハチの団子が出来ている。

 

 

 

キンリョウヘンの花の香りをかいでも、人には全く何も感じない。

 

 

下は「ミスマフェット」という品種で、キンリョウヘンとシンビジウムの原種で同じくミツバチを誘引する「デボニアナム」という品種を交配させて生まれたランだそうである。

 

 

このミスマフェットは普通のキンリョウヘンよりも葉が大型で花は下垂して咲く。

ミツバチの誘引力が最強のランと言われている。

 

 

下は園芸店で見かけた一斉に開花したミスマフェットである。

 

 

 

 

この花に誘われてやって来たミツバチが、そのうち巣箱に入ってくれることを待っている。

 

 

植物の世界は奥深いものだと思わせるランである。