原種シクラメン・コウムが満開となった。
地植えで栽培していて、当地では真冬の最低気温がマイナス7℃くらいになる時があるが全然平気である。
耐寒性はなんとマイナス25℃程度まで大丈夫という。
園芸品種のシクラメンは夏越しが難しいが、コウムは耐暑性にも優れているようで夏に枯れることもない。
植えて数年が経つが毎年春先には花を付けている。
花色は白は持っていないが、淡いピンクや濃桃まで様々である。
ブルガリア・トルコなど黒海沿岸の山地に自生するという。
コウムのもう1つの魅力は、カンアオイを思わせるその葉芸にある。
下は耐寒性のある原種シクラメン・ヘデリフォリウムであるが、葉の可愛さはコウムの方が上である。
葉はきれいなハート型をしているものが多い。
シルバーリーフ系が人気という。
夏は半日陰になる排水の良い場所を好むという。
秋に新葉を出して、開花は2~3月である。
コウムとセツブンソウの競演が美しい。
園芸品種のような華やかさはないが、野趣にあふれた美しさで飽きのこない魅力がある。