下の花が「トキンイバラ」である。

 

 

「トキンイバラ」は中国原産で、日本へは江戸時代の宝永年間に渡来したと言われている。

 

 

名前には「・・バラ」という言葉が使われているが、実は「木イチゴ」の仲間である。

 

 

葉を見ても確かにキイチゴのようであり、細かな棘も沢山ある。

でも、実はならない。

 

 

白色の千重咲きの花で、どこかオールドローズに似ている。

 

 

「トキン」とは「頭巾」のことで、この花が山伏が被る頭巾に似ていることからの命名らしいが、全く似ているようには見えない。

 

 

花の直径は7㎝くらいで、咲き始めはグリーン味を帯びているが、段々と白色になってくる。

 

 

地下茎でよく殖えて、地植えするとあちこちから芽を出してくるので、鉢栽培がおすすめである。

 

 

この花を見ながら、江戸時代の人たちの園芸に思いをはせるのも楽しい。