「ネタ見せ」の前には「ネタ合わせ」と言うのがあります。つまり相方さんとの練習ですね。最初の頃は、その練習をどうしたら良いのかが分からなくて、30才以上年下の、でも芸歴は長い若人に聞いてやっていました。当時は練習場所が学校の近くになくて、近くの公園やはたまたマンションの共有スペースでやったりしていましたが、ちらちらと胡散臭い目で見られる事もありました。大阪だと漫才の練習していると通りがかった人が「兄ちゃん頑張りや」とか「もっと練習しやすい場所あるで」とか言ってくれるらしく、お笑いが文化として根付いているのだと何となくうらやましくなりました。結局、聞くと「新宿中央公園のナイアガラの滝前」がベストと聞き、そこで練習することとなりました。つまりゴウゴウと流れる滝に向かって大声でネタをしゃべるという訳です。初夏の暑い日に、滝のようではないが、しかし汗を流しながら、覚えられないネタを何度も何度も繰り返している時に暗澹たる気持ちになっていったのでした。