お久しぶり!





未遂に終わったあの日…


あれから数ヶ月たち
BURAおじさんのことも忘れかけていた夕方。
同僚が耳打ちしてきた。

「まめちっ!来てるよ!BURAおじさん!!!」



その日私は事務所での作業が立て込んでいましたが
今日この目で見なければ後悔するだろうと思い


「BARAおじさんがご来店された…私はこの千載一遇のチャンスを逃す訳にはいかぬ…皆の者、あとは頼む…」


私はそう言い残し事務所を後にした。
(真面目に働け)


≡┏( `Д´)┛シュタタタタ


この日のBURAおじさんは
作業服のようなズボンに
白い長袖ポロシャツ(会社の名前入り)

どうやら仕事場からそのままお買い物に来たらしい。

さすがに仕事帰りはBURAは無しかと思いきや後ろ姿に違和感が。。。


普通、男性ものの下着って背中側の首元が詰まってるじゃないですか?

明らかに、背中がガバッと開いた下着のシルエットが浮き出ている。

そしてその奥にBURAのラインらしきものが浮き出て見える。。。

そして横から盗み見すると
胸元が少し膨らんでいるびっくり


キターーー爆笑

やっと逢えたね、BURAおじさんラブ



お客さんのことをチラチラ盗み見するのは良くないけれど

BURAおじさん、
「見て欲しいおじさん」
でもあるのだ。


みんな言ってる事なんだけど
「BURAおじさんはめちゃくちゃ店員の方を見てくる。

なので気になってこちらもおじさんの方を見るから何度も目が合う。

そして何度も何度も店員の前をわざとらしく通り過ぎていく。
そして、アッ!この人BURA付けてるじゃんガーンって気付く。
私たちは無意識に彼に操られて、まさに彼の思うツボなのだ。」


なんちゅうセイヘキ真顔



そしてこの日、

BURAおじさんは大胆な行動に出たのだ。



チラチラ見られている気配がしたから
BURAおじさんがレジに向かったので
私も追いかけるようにしてレジに向かった。

これで正面からBURAおじさんと向き合うことができる指差し
(やめな)



すると。。。

前を歩くBURAおじさんが何かを落とした。。。


ナニ?

( °△° )???

( ⊙ω⊙ )!!!



ブ、

ブ、

ブ、

BURAのパッドやん



そこにあるのは白くて可愛い小さめのBURAのパッド。

たまたま落としたのかわざと落としたのか。

ここは

「落としましたよー」

と笑顔で渡せば良いのか
はたまたスルーするべきか。

試されてる!
究極の二者択一!
伸るか反るか!

そう考えた一瞬が永遠にも思えたけれど
きっと実際はコンマ1秒。


BURAおじさんは
スッ
としゃがみこみ
何事も無かったかのようにソレをポケットねじ込んだ。


私はレジ担当の子の横に立ち
さりげなくレジ補助をしながらBURAおじさんを盗み見た。

彼は私に穏やかに微笑んで
優しいオーラを振りまいて店を後にした。


私はなんだか狐につままれたような気分で
その日の仕事を終えて外に出た。

空は淡い朱色に染まりかかっていた。

自転車を漕ぐ中学生の真っ白なシャツが眩しい。

昨日までは肌寒かったのに
今日は薄いシャツを着た人々が
心地よさそうに夕風を浴びている



そろそろ本格的に、暑くなるな。。。

  



私はふと思った。



「BURAおじさんの季節だな」





おわり