LOVE ONLY.
WINGMAKERS Chamber 2
前日の夜中に、グリーンマウントに着き、駐車場で波の音を聞きながら
眠気に吸い込まれていった。
ク―ランガタに来たのは、その前の数日間、バイロンベイはゴーイングオフ状態だったため、
一日のサーフタイムは5時間ぐらいで、パドルのしっ放しということと、
サマースゥエルを堪能しきって疲れ切っていたため、この疲れきっている状態でスナッパー
を味わいたかったからだ。
そして、深い愛情を思い出す場所でもあった。
その頃、いつも思っていた。
人生の中でも、ここでサーフ出来るのは、かなり貴重な時間なんだと。
その頃のスナッパーは一年中、ツィードから砂をブン撒いていて、
その砂が、スナッパーに届き、世界中のサーファーにとってのドリームウェーブを
見事に作っていた。
作ってきたコーヒーを飲みながら、スナッパーを見降ろす。
すでに、20人くらいのサーファーでピークは埋まっていたが、レインボーベイ辺りは
人もまばらで、キャッチ出来そうな波が余っていた。

いつもどうり、朝が開ける直前に警察官に起こされた。
基本、車中泊は厳禁だ。
しばらく、様子を観察してから海の中に入ると、
様子が一変していた。
柔らかそうだったボトムは、ガチガチに硬くなってきて、ピークからドチューブの波がブレイクしてきた。
いったんバックウォッシュが入った波は、サーファーを弾き飛ばすか、
クレイジーなバレルになっていた。

グッドコンディションで、3時間ほどサーフしてから上がり、
一体、これは何だったんだ?
思い返すと、かなりのグッドセッションだったのではないかと、
その時間を、振り返っていた。

疲れ、体が弱っている時にこそ、人の力は予想もしない力を発揮する。
逆らわず、ただ自分と向き合う。
その先に、何かが発動する一瞬の光があるからだ。
そして、この場所で一度、愛を失い、そして、愛を誓った。