菜々と優の事は誰も知らなかった…いや優はツアーで忙しい舜に電話してた。
舜)「あんな…優…お前だけには言っとくわ…ガイシで1日だけ復帰するぞ!うちら!」
優)「あ~復帰って!skeか?」
舜)「あ~!あんな菜々はあ~いうやつや…でもあいつも気付いてるよ、今頃…それと明日綾巴ちゃんが走るぞ!応援にしに行ってくれ!」
優)「お~わかった!久々に練習しないとな!久々に綾巴たんに会いにいくか~」と元気になった優の声を聞いて、
舜)「単純だな!明日鹿児島だからもう寝るで!あっ!!まだ言うなよ!まだ調整中だから…」
優)「わかった…よし綾巴たん綾巴たん!俺も早く寝よう~」まぁ~優は優だな!少し安心した。
そして次の日、綾巴がスタートした。
綾巴は完走したら決めてることがあった。
綾巴)「玲奈さん、完走したらあの曲歌わせて下さい。」
玲奈)「あの曲って?」
綾巴)「舜さんからもらった曲…走りきれば自信持って歌えるかなって…」そんなスタート前に
優)「綾巴ちゃ~ん」
玲奈・綾巴)「?」見覚えある声の方を振り向いた。
綾巴)「優…さん?」スタート地点に少し有名になった優がいて少しざわついた。
近くまで、優は寄っていって
優)「綾巴ちゃん!頑張ってね!」
綾巴)「優さんきてくれたんだ、ありがとう!頑張る!」
優)「ゴールで待ってるね!」笑顔で綾巴はスタートをきった。
綾巴はずっと考えていた。舜からもらったあの曲のこと。
綾巴がカップリングの次の未来(あした)へのセンターになった。
綾巴ならきっと大切にしてくれると思ったからだ。
しかしレコーディング、MV撮影以来歌ってはいなかった。折角もらった曲なのにだんだんプレッシャーになっていった。
たかがカップリング…でも阿弥ちゃんのために舜さんが想いをこめた曲…私に取っても大切な曲…だから綾巴はちゃんと気持ちが固まったら歌おうと思っていた。
綾巴はスタートから順調に飛ばしていた。イヤホンから好きな曲が流れ、その中には次の未来(あした)への曲もあった。
阿弥は綾巴のゴールを迎えいれるために、急いで名古屋に向かっていた。綾巴の想いを知って玲奈と連絡を取っていたのだ。
あの歌を聞きたくて新幹線の中でウズウズしていた。
綾巴はこのまま順調にゴールするかと想っていたがまさかのアクシデントが起きてしまった。