菜々はマスターのとこでお茶してた。
菜々)「milkyも全国ツアー始まったね!」
マスター)「そうだな!舜からガイシのチケットでたら送るって連絡きたよ!」
菜々)「うちにはきてへんで!」
マスター)「なんかな?ガイシでは考えてるみたいでみんなにはまた連絡しなきゃって言ってたぞ!」
菜々)「なんや…さて帰ろかな?」と帰る準備してたから、ドアが開き、
優)「なんだ、ここにいたのかよ!みてなかったのか?」
菜々)「チラッとみたけどな…」そっけない態度に優はちょっと苛立ちを覚えたが優の後ろから、
理絵)「山田菜々さんですか?初めまして!」
菜々)「もしかして松村さんの妹?」
理絵)「はい!!理絵って言います。私skeのファンだったんです!」
菜々)「で優のファン…あんたも変わっとるな?優のファンなんて?」
理絵)「一生懸命さが好きです。今日は監督さんが知り合いだったので無理言ってお世話係をさせてもらったんです。」
菜々)「そうか~良かったな!じゃあうち行くわ…」
優)「ご飯食べに行かないのか?」
菜々)「すまん!また今度な!これから行かなきゃいけないとこあるねん…」とドアを開け店を出ようとした…その手を優は掴んだ。
菜々)「何やねん!痛いって!」
優)「あ…ごめん…でも…なんか俺もようやく頑張れる物ができたんだ…だけどなんか…」と言葉が詰まる優の手を振りほどいて、
菜々)「あ~頑張ってると思う…急ぐから行くよ!」菜々は胸に詰まったものを悟られないように、目線を外して歩きだした。
理絵)「優さん…菜々さんのこと…」
優)「ずっと好きだった。俺はske解散後一人取り残された気がしてた。みおはアイドル、みおるどの2人だってモデルや声優になったり、奈和、さやねぇ、アネキや舜そして菜々も…ようやく俺もみんなの近くに、菜々のそばにもきたのに…」
理絵)「うん!!優さんは頑張ってます。私はわかってます。」優の背中に顔をつけた。その様子をマスターは複雑な様子で見ていた。
菜々は歩きながら、何故か涙が零れてきた。
菜々)(なんやねん!おかしいな…あはははは…あいつはうちよりあの子の方が合ってるんや…そうや…)菜々は自分に言い聞かせるように歩いた。でも初めての感情を素直に受け入れることができずにいた。
マスター)「しかしskeの面子は不器用なやつばかりだな!」苦笑いで独り言を呟いた。