達也のよくわからない発破をかけられた優馬は程よい緊張感でマウンドに上がれた。
投球練習も終わり、初球を投げた。
球審)「ストライク!」得意のスライダーが決まる。1―2からの4球目はやっぱりスライダー。
球審)「ストライク!バッターアウト!」2アウトまでいったが、次のバッターに粘られ四球で満塁。みんなはマウンドにあがる。伝令には丸がきた。
丸)「いや~ドラマみたいだな!なぁ~俺な、この試合で引退するや!だから最後に優勝で締めてくれないかな?」
小池)「ここで言います?」
優馬)「丸さんを胴上げします!」と再び気合いが入った。
一打勝ち越しの場面でしたが
優馬)「ふぅ…」と息を吐いた。玲奈達は緊張してちゅりと珠理奈と手を繋いで歓喜の瞬間を待った。
そして1ボールの後の2球目!カキーン~。バッターが打ったボールは高々とショート頭上に上がり、亮太が大きく手をあげ、
亮太)「OK~任せろ!」と落ちてきたボールをグラフに収めた。と同時に全員マウンドに駆け寄った。ダンディーズ優勝~
玲奈は嬉しさのあまり泣いていた。そして挨拶したあと、達也、そして丸を胴上げし、喜びを分かち合った。
優勝した次の週の日曜日、優馬と玲奈は真那が眠っているお墓の前にいた。
優馬)「真那、遅くなったな!今日は今一番大切な人を会わせにきた。許してくれるよな!」
玲奈)「真那さん始めまして松井玲奈です。真那さんの分まで優馬さんと幸せになります。だから結婚許して下さい。」と手を合わせた。その時だった。
真那)「お願いします。」玲奈にははっきり真那の声が聞こえた。
玲奈)「わかりました。」
真那)「優馬もうここにはこないでね!私は幸せだから…」
優馬にもその声がはっきり聞こえた。
優馬)「真那…ありがとう…」と涙ぐんだ。
年が明け、約束通り達也が2人の結婚式の資金をだすことになった。合同を狙ったがいろいろありそれぞれに行うことになった。
結婚式では珠理奈がプロデュースし制作したウェディングドレスをきた玲奈ははしゃいでいた。
明音)「玲奈!」
玲奈)「ん!?何ちゅり?」
明音)「幸せになりますか?」
それに続き珠理奈も優馬に、
珠理奈)「幸せになりますか?」
優馬と玲奈は目を合わせ
2人)「幸せになります!」
そうして2人は結婚式に向かった。