玲奈と珠理奈、そして家族がまた一つになった玲奈の誕生日からしばらくたった9月最終の日曜日、ダンディーズメンバーは県内でも一番大きな野球場にいた。
グループ戦の優勝決定戦が行われようとしていた。
ダンディーズは8月、そして9月は負けなし、相手のレイズはダンディーズに敗れたあと、次の試合も負け追いつかれそのままグループ戦が終了していた。
草野球ではあるがこの野球場はたくさんの観客がいた。
小池)「うわぁぁぁ~緊張する~」
達也)「丸さん頭頼むな!亮太、優馬すぐいけるように攻撃中に用意しとくように」あれから優勝が決まるまでOK出さないと言っていたのに完全に優馬を息子扱いしていた。
試合には松井家が揃い踏み、陽菜、明音、奈和、宮澤も駆けつけていた。
試合が始まり、先発の丸が初回1点を取られたが、すぐに裏の攻撃でダンディーズは3番優馬、4番の亮太の連続2ベースで1点を返した。
序盤は点の取り合いで3対3と一歩も引かない戦いとなった。
達也)「ピッチャー交代松井!ショートはファーストから安達、ファーストは宮脇!」丸がベンチに下がると観客から拍手が起きた。
達也)「丸さんお疲れ!」
丸)「たっつぁん!ありがとうな!これで…」
達也)「まだ試合中だ!その言葉は優勝した時に聞くよ」引退を覚悟していた丸の言葉を塞いだ。
4回からはエース亮太がマウンドに立つ。すでにこのグループの最多勝を決めていた。
亮太のピッチングは完璧だった。そして試合が落ち着き始めたが5回裏のダンディーズは次々に代打を送り勝負にでた。そして6番小池のスクイズで勝ち越しし7番山本のヒットで更に追加点をあげ3対5となった。
ついに優勝が近づいてきたかがレイズも諦めていなかった。
6回表レイズの攻撃引き続きマウンドに上がった亮太だったがさすが今回のトーナメント戦で準優勝したチーム簡単には勝たせてくれない。
1アウトを取ったがヒットと送りバンド、そして内野安打で3塁1塁ど迫りスクイズで1点返されてた。バッターも内野安打で残ってしまい、2塁1塁となり、
達也)「ピッチャー交代ショートから安達!松井はそのままショート!」ついにマウンドに上がる優馬。
達也)「優勝したら結婚式の資金は俺が持つ!だから抑えろ!」
亮太)「なんだよ!その発破のかけ方は!俺の時も頼むぞ!」
達也)「じゃあ合同だな!」と最高に緊張する場面で笑いが起きた。