珠里奈)「あ~優馬さ~ん!偶然~」と手を振って近づいてきたのは珠里奈だった。
優馬)「珠里奈ちゃん…学校は?」
珠里奈)「サボリ~…冗談!テストだから早いの!」
優馬)「そうなんだ…」
珠里奈)「あの~もし時間あったらお茶しません?ちょっと相談があるの?」
優馬)「相談?う~ん会社に戻るだけだから少しならいいよ!」と近くのカフェに入った。
明音と美奈は久しぶりにあい買い物をしていた。
美奈)「ねぇ~のど乾いた~あそこ入ろう~」と明音の手を引っ張り強引に入った。入ろうとしたら話しを終えた珠里奈がでてくるところだった。
珠里奈)「あっ!明音さん…」
明音)「珠里奈…」あれからお互いに会っても気まずい感じになっていた。
珠里奈)「こんにちわ…じゃ急ぐので…」そそくさとでていった。
美奈)「今の…玲奈の妹だよね…」
明音)「うん…」と目線を上げた先に見た姿を見て、顔が青ざめた。その先には…
明音)「出よう…」
美奈)「えっ!?明音…顔色悪い…わかった…わかったわよ」とその場所を離れた。そして少し離れたカフェに入った。
美奈)「明音…大丈夫?」
明音)「あの子は一体何考えてるの…」聞こえるか聞こえないかわからないそんな声で独り言みたいに呟いた。
美奈)「一体なんなの?玲奈の妹に何があるの…」
明音)「玲奈の心を壊した…いまだに私はあの子を許せない…しかもまた…ごめん美奈…今日は帰るね!また連絡する」と一方的に話して店をでた。
美奈)「一体なんなのよ…」急に態度がおかしくなった明音が店をでて1人になりちょっと美奈も不機嫌になった。
優馬は会社に帰る道でさっき珠里奈の話したことが印象を少しだけ変えた。
優馬自身も玲奈が知らないところで珠里奈の話しを最近聞いていて、どう接していいかわからずにいた。
しかし、珠里奈の玲奈への真剣な想いを聞いて、なんとかしてあげたいと思っていた。
明音はまたもや見てはいけない事をみてしまい、あの時の事を思い出し、2人の関係を誤解し逆に自分自身を責めた。
明音)(もう同じ想いはさせたくない…しかし…)その日明音は一睡もできずにいた。
それからあっという間に週末になった。珠里奈とは何度か連絡を優馬はとっていた。週末は試合がありグループ戦2試合を連勝していてチームは2位に浮上していた。
週があけ、明音は珠里奈に確かめようとしていた。