任意整理を決心したのは、やはり同居している家族に内緒で債務の整理ができるという点に尽きました。
支払は勿論残ります。
けれど、自己破産や個人再生は同居の家族に借金のことがばれてしまうという恐怖心から手を伸ばす事ができない選択でした。
地方住まいの私は都市にある司法書士の事務所にネット経由で任意整理の依頼をお願いしました。
インターネットは便利でした。
ネットがなければ私はこの事務所を調べるすべがなかったのですから。
連絡はすぐに取れました。
自分の事情を説明したところ、良心的なその司法書士の先生が手付なし分割払いで受任してくださったのです。
300万の金額も大体240位になるんじゃないか、とおっしゃってくれました。
あの時の感謝の気持ち、忘れる事はできません。
けれど、夏を過ぎる頃から自分を取り巻く事情が大きく変わる出来事が次々と悪化し始め、事態はまた悪い方へと流れていきました。
秋、
勤めている会社の給料遅配が深刻化しはじめたのです。
それまでも、月に2万3万という位の遅れはありました。
でも、給料日に全く支払われず、3日遅配、5日遅配、残りはまた3日後という風に遅れ始めたのです。
そして、悪い事は続くもので、児童扶養手当の申告も却下。受給停止。
同居している家族の収入がこの年の分だけ一時的に増収だった為、自動的に受給資格停止となってしまったのでした。
イライラが募り続けました。
お金がない中、ギャンブルに走ったり、過食、浪費にも金銭が飛んでいきました。
私は一体何をしているんだろう、そう思っていてもお金を使う事を止められません。
任意整理の分割払はたったの一度、35000ほどしか支払えていない状態です。
11月の終わり、辞任の予告をいただいた私は当然ながら、お詫びのメールを入れました。
そうする事しかできませんでした。
事情は変わるのだから仕方ありませんよ、と先生の返信は優しく、丁寧なものでした。
法テラスなどの方法もありますから、と言ってくださいましたが、私の頭の中はまたしても、家族に内緒でこの事態を何とか打破しなくてはならない…その事でいっぱいでした。
何とか…何とぞ数日後まで辞任の通知を出すのをお待ちいただけませんか、というメールを出した後、私はまた情報集めに血眼になっていました。
そして、特定調停という措置を調べ、自分でそれを行う事を決めたのです。
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