中学か、あるいは高校だったかもしれない。

私は体育の授業の器械体操で

平均台の上で前転をするという

普通の人から見たらかんたんに思える動作がどうしてもできず

一人残されて、

体育教師は最初は優しく諭したり勇気付けていましたが、

これができなければお前は一生駄目だ!

当然最後までそれをすることができず、

お前みたいな女は一生何も出来ない!

という罵声で終わりました。

(こういう罵るときになぜかという性差が出てくるのも嫌だ)

 

発達障害に対する理解がないという前提で考えると、

この体育教師のしたことはとてもまともで、

何の悪意も罪もありません。

 

極端な運動音痴

走り方もおかしければ速度も

クラスの今で言う支援学級の児童さんを除けば一番走りが遅い。

跳び箱も、鉄棒も縄跳びも苦手

鉄棒に関しては毎朝早起きして学校に行って自修練したのに逆上がりができず

「みんなは私に努力が足りないと言うけど、

みんなの言う努力ってなんだろう?」

と空しくなったのは前に説明しました。

ただ、何もかも駄目というわけではなく

クロールで泳いだり、ボールを投げることは出来ました。

器械体操に関しては、

マットの上で前転も後転もでき、バック転(とんぼ返り)さえ打てた。

倒立と側転は最後まで出来なかった。

 

ふつうに考えれば、

バック転の可能な生徒が、

平均台上の前転が出来ない。

勇気がないのか、

ふざけているのか、

体育を馬鹿にしているのか、

(私はいわゆる五教科の成績がよかったのでそう考える教師が多かった)

そんな風に捉えるのが自然でしょう。

 

実際、体育の授業とか、

 

中高の体育教師とは非常に相性が悪く、

サボりもせず、真面目に受けていたにもかかわらず、

叱責の対象になることばかりで、成績も常に2。

単純に毛嫌いして見放す教師が多い中、

わざわざ居残りして見てくれたこのときの教師は

熱心で、生徒思いの教師だったのでしょう。

 

発達障害の診断が降りた今なら、

なぜバック転ができるのに平均台上の前転ができないのか

説明がつきます。

発達障害に詳しい読者さんもピンとくるでしょう。

最近読んでいる本がこれなのですが、

実話ベースのエッセイと漫画です。

この本に出てくる広汎性発達障害(ASD)の女の子、

たからちゃんの症状が一部私そっくり!

歩き方がおかしくて、

重力不安不安定な足場や少し高いところに脳が過剰反応を起こす:発達障害にありがちですが全員にあるわけでなない)

たからちゃんにはほかの子がなんとなくやっている、

滑り台に上るのも、低い平均台を歩くのも大変な勇気と努力がいるんです。

 

私の最初の記憶は保育園。

4年制の幼稚園に通う前ちょっと行ってた。

数日でやめたのか1年通ったのかは覚えていません。

遊具が怖くてギャン泣きして、

ほかの子にもいじめられて、わけもわからずすごく怖かった。

でも、産まれて初めて飲んだヤクルトがすごくおいしかった。

このせいか、ヤクルトは今でも大好きです。

 

アスレチックの3階は小学校卒業まで全く登れないまま終わった。

平均台、中学校になっても普通に歩くだけでも大変。

ふつうの下り階段も今でも苦手。

下り階段は子供の頃、

下り階段を普通の下り坂に見立てて下りるという技を自分で編み出して人並みの速度で降りられるようになりました。

未診断の発達障害って自己療育というか、ほかの人についていく技を自分で編み出して生きてるんですね

中には誤学習もありますが、

今発達障害の本読むと、自分で編み出した技がけっこう正しくてまあよくやったものだと思います)

大人になってからは意識せず降りていたのに発達障害の診断が降りたら、

下り階段が苦手だったことを急に思い出してしまい、

しばらくよく転んでいました(笑)

そのくせ、飛行機は平気。

飛行機が苦手な子もいるようですが、私は平気ってか好き

遊園地の絶叫マシンも平気ってか好きです

ただし、怖くするために足場フリーにしてあるやつは

今思えば確かに駄目だった・・・)

 

謎はすべて解けた!

重力不安持ちの子供にとっては平均台上の前転は

平地のバック転の10倍くらい難易度高いんです。

(私は謎解きのスッキリ感が好きです、

真実はいつもシンプルにスッキリ説明がつき、それが非常に美しく感じます

推理小説も好きですよ)

それから、お言葉ですが、重力不安という症状名

発達障害の場合は、

不安(心の持ちよう)とはちょっと違う気もします。

距離感(心理的な距離感ではなく物理的な距離)もおかしいし、

普通に立ったり歩いているときのバランス感覚もおかしいので、

実際に危険なんだと思いますね。

発達障害児の事故死率はそうでない子供の3倍。

水死、交通事故、転落死が多いらしい。

 

運動に限らず、

外から見るとふつうに考えて、

難易度10のことができるのに、

難易度2のことができない。

するとふつうの人は

「わざと手を抜いているに違いない!」

「私のこと嫌いなのかしら?」

「ふざけてるんだな、俺のこと舐めてるんだろ!」

勘違いをするようで、

出来ないことを叱られるのはそれはもちろん仕方がないけど、

そんな冤罪を掛けられて人間性がどうのと毎回罵倒され、

一生なんちゃらと呪いまでかけられるのは

(みなさん、面白いくらい私を呪ってきます)

本当に悲しいし淋しいし何よりどっと疲れます・・・。

 

発達障害じゃなくても、定型発達同士でも

相手が自分から見て難易度10のことができるのに難易度2のことができない

そんなことはあると思います。

それを自分の基準で判断し、

ないことまで勘繰って責めるのはどうかと思いますし、

私も知らず知らずのうちにそういうことをしないよう気をつけます。

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