前々回書きました、『カサンドラな日々』のあと、しーちゃんをまた泣かせてしましました。

 

 

 今回はより詳しく書いてみました。

 

 

 

 

 いつも思うのです。自分は勝手だなぁ…と。

 

 

 

 以下、記事になります。

 

 

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 「ねえ、しーちゃん、今日どうするの?」

 

 

 

 

 一月の内に一日、あるかないかの家族そろってのお休み。すでに私の心は曇っていた。

 

 

 

 

「どうするって…何も考えてないけど」

 

 

 

 

 その言動が信じられない。

 

 

 

 しーちゃんは洗濯ものを干しながら、私がPC部屋(そう呼んでいる作業部屋)から出てくるのを待っていた。

 

 

 

 前々からこの日は家族そろってお出かけすると言っていた。タイもチイも「明日はパパもママも休みなんだよね!」と目をキラキラさせて、言外に一緒にお出かけ出来る事を喜んでいた。

 

 

 

 当然そのつもりでいたのだが、すでに私の中にはカサンドラが肥大し、イラつきが溜まっていた。

 

 

 

 

 

 

 事の発端は、数日前のGW初期の事だった。奥さんのしーちゃんが勤める障害児デイはGWの為休日となり、私はたまたまシフトの休みが重なったために家族全員が休みだった。

 

 

 

 家族全員が同時に休みの日など、一ヶ月に一日あるかないか。大切なその日に、GWという事もあって、子ども達の為に遊びに行きたいと考えていた。

 

 

 

 普段は仕事で、子ども達には二人きりで長時間留守番をさせてしまっている。その埋め合わせじゃないが、せっかくの皆いる休日を楽しませてあげたいのだ。

 

 

 

 その日の前日。

 

 

 

「明日、珍しく皆休みだろ。家族そろってどこか遊びに行こう」

「え?明日バイト入れちゃった」

 

 

 

 

 

 なんですと?

 

 

 

 

 

「明日はしーちゃんデイの仕事休みでしょ?」

「だから、派遣のバイト入れちゃった」

 

 

 

 

 

 この時点で私の怒りはふつふつと沸き出す。

 

 

 

 

 

 何度も言うが、稀にしかない家族そろっての休み。しかも巷はGW。

 子ども達もせっかくのGWに、口にこそ出さないがどこかに遊びに行きたいだろうと私は考えていた。

 

 

 

 

「なんで?せっかくの家族そろっての休みだよ?」

「休みだったから、派遣のバイト入れちゃったの」

 

 

 

 

 

 そうじゃない。子ども達がGWの思い出を作る事の方が重要ではない?

 

 

 

 

 

「スケジュール、(共有)アプリに入れといたでしょ?見なかったの?」

「見てない…ごめん」

 

 

 

 

 

 しーちゃんがスケジュールを見ないのはいつもの事。もっと言えば、電話にも出ないし、ラインも下手をすると半日は見ない事がある。いつも緊急連絡時はどうするんだ?と言うが、この10年間諭し続けても変化はないので、すでにそういうものだと諦めているのが本当のところだ。

 

 

 

 

 

 

 見ていないのは仕方がないし、すでにバイトは入れてしまっている。前日キャンセルなんてありえない。

 

 

 

「じゃ、来週の4日なら俺休みだし、しーちゃんデイの仕事休みでしょ?この日派遣バイト入れないでよ」

「うん。わかった」

「その日はアンデルセン公園にでも行こう」

 

 

 

 

 子ども達の歓声が響く。

 

 

 

 

 翌日はしーちゃん抜きで、数駅先の室内型アミューズメントパークで子ども達と遊んで過ごした。出発前には

「ごめんね、バイト入れて。せっかくのお出かけなのにね」

 

 

 ごめんね。一緒に行けなくてごめんね。と、何度も謝るしーちゃんに、仕方がないよと笑顔で言っていた。

 

 

 

 

 しかし、すでにこの時点で、私のカサンドラは目を覚ましていた。

 

 

 

 

 連日仕事と、先日亡くなった父親の法事で私自身全く休んでいないところにアミューズメントパークなど行けば、へとへとになるのは目に見えていた。しかし子ども達が楽しそうであるならそれでいい。せっかくのGW。思い出がないのは悲しすぎる。

 

 

 

 

 翌日、暦は祝日だが、介護士の私には関係がない。施設の利用者のため、走り回っていた。

 仕事も終わり家に帰ると、まずは夕御飯の買い出しをしなければならなかった。丁度冷蔵庫の食材が切れるタイミングだったのだ。

 

 

 明日も私、しーちゃんは仕事。しかも私は12時間勤務の残業あり がわかっている日。家に帰ってから夕食の準備をしやすいように、食材を仕込んでおく。

 さらにその残業日の翌日は私は夜勤。夕方から翌日の昼まで勤務となる。夜勤日の夜も、しーちゃんが仕事から帰ってきたらすぐ皆で夕食が取れるように、これまた食材を事前に仕込んでおく。

 

 

 

 

 ちなみに、しーちゃんの帰りは平均して20:30。我が家はこれに合わせるので、いつも遅い夕食となってしまう。でも、皆で食べたほうがいいと思い、そうしている。

 そして、元厨房で働いていた経験がある私の方が、料理の手際がいい。

 

 

 

 

 遅くに帰って来てご飯を作るとなると、21時を回るだろう。子どもたちにもさすがに遅すぎる。だから私が先に仕込んでおき、温めるだけ、や、焼くだけ、にしておくのだ。

 

 

 

 

 しかし、これがいけなかった。ただでさえ疲れているのに、連日の買い出し、料理仕込み、そしてそれを子ども達に食べさせる。

 

 

 自分が休む時間が確保できなかった。

 

 

 

 この時点でもう、カサンドラ全開。

 

 

 

 

 

 そうして迎えたお出かけの4日、「ねえ、しーちゃん、今日どうするの?」と私は聞いた。

 

 

 

 

 一向に出掛ける用意もしない、ましてや洗濯物なんてしているしーちゃんにすでにブチ切れだ。

 

 

 

 

 いかに家族全員で出掛ける事に心をくだいたか、子ども達の為、しーちゃんの為に料理を用意していたか、怒りのまま抗議し、しーちゃんを泣かせる。

 私がすでに前日から不穏な空気を発していたので、怖がって接触しないようにしていたのはわかっていた。でも、ようやく意図的に作り出せた、GW唯一の家族全員の休みだ。この特別さをわかってほしかった。

 

 

 

 

 

 

 些細なことで生まれたすれ違いは、長い年月で言えば「またか…」と思ってしまうすれ違いであり、それは時間をかけて大きくなる。

 

 

 

 

 

 私が不満だったのは、休みを取らなかった事でも、料理を作らない事でも、家事をしない事でもなかった。

 

 

 しーちゃんは家事をしている。ただ発達デイの仕事場が少し遠く、通勤に時間がかかってしまう為に、買い出しや料理をする時間がないだけだ。

 

 

 

 

 私が最も不満だったのは、派遣のバイトを何の相談もなしに入れてしまう事だった。

 

 

 

 

 我々夫婦は今起業の準備に奮闘している。その中心はしーちゃんで、私はサポートという立場になる。しかしこの2カ月、しーちゃんは起業準備に関して、ほとんど全く何も手をつけていなかった。バイトを入れるくらいなら、その準備をしてほしいのだ。

 

 

 その理由を聞くと、ある一つの要因があって、進めなくなっていた。

 ここでは詳しくは書けないのだが、その事に悩み、2ヶ月間作業が進められなかったらしい。

 

 

 

 なぜそれを俺に相談しない!?

 

 

 

 いつまでたっても動かないしーちゃんにこちらはずっと“待て”犬状態を食らわされていた。聞けば、その悩みも私にしてみれば大したことではなく、簡単にアドバイスも出来た。

 

 

 

 

 さらにはしーちゃんはブログなどではほとんど触れていないが、時々イラストの仕事もしている。

 私から見れば素晴らしいイラストを描くのだが、これも遅々として進んでいない。

 本当に可愛らしく、公開すれば買い手がつくようなモノを書くのに、家事や雑用ばかりして手をつけようとしない。

 

 

 

 

 私のブログの最初期に書いた記事に、我々夫婦はもと役者だったと書いたが、その頃から言い続けている事がある。

 

 

 

「女優に家事をしてもらうことなど俺は求めていない。自分の仕事に集中できるように、日々自身を調整して」

 

 

 

 

 

 しーちゃんは元女優。そしてその眠っている才能に私は惚れた。

 

 

 

 

 

 今はもう女優をしてはいないが、やはりギフテッドとも言える才能は健在であり、それを発揮してもらいたい。

 

 

 

 

 バイトなど入れずに。

 

 

 

 

 さまざまな悩みで自分の足が止まってしまうのはわかっている。そんな時は相談してほしい。アスペルガーの人間は相談が苦手なのか?

 

 

 

 

 

 

 きっとこの記事をしーちゃんが呼んだ時、「買いかぶり過ぎだよ」と思ったり、プレッシャーを感じてしまうだろう。でも、ただ、私が言いたいのは、自分のやりたい事、望んだ事に集中して欲しい。と言う事だけだ。

 

 

 

 

 私は自分のやりたい事をして、周りを巻き込み、活動を大きくしようと画策している。このブログもその一つだ。私は本当は演劇をセラピーにまで発展させて、自己表出訓練を楽しく行える場を作りたい。演劇セラピーはすでに存在するが、セミプロレベルの演劇経験者が非定型発達者の為特化させたセラピーを私は知らない。

 

 

 

 

 

 

 定型発達者と、非定型発達者は、本当の意味でわかりあえない。長年連れ添っての結論だ。未だに私の言葉はしーちゃんに届かない事が多い。

 おそらく、脳に思い描いたイメージを直接リンクさせられる装置でも発明され、言葉ではない脳波の様なもので相互理解が出来れば、もっと確実にわかりあえると思うが、それはまだ未来のお話だ。

 

 

 

 

 

 未熟な私がもっと成長すれば、いつかはわかりあえる気がするが、それはまだまだ先らしい。

 カサンドラがいなくなるのは、いつの事なのか?

 

 

 

 

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