皆様初めまして。佐藤 アッチと申します。

この度ある思いがあってブログを綴る事としました。今後ともよろしくお願いします。

 

と、堅苦しいあいさつはこれだけにして、我々二人のなれそめなどから始めましょう。

 

私達が出会ったのは、ある劇団での事でした。

そう、私たちは若い頃売れない役者をしていたのです。

売れない役者など東京には五万といるのですが、ビンボー最低辺の暮らしをしながらそれでも舞台に立ち続けるのは、ひとえに芝居が楽しいからでした。あの楽しさは、学生時代の学園祭の準備に似ています。しかもそれが公演の度に訪れるのです。辞めない限りエンドレスに。

『役者とホー○レスは一度やったらやめられない』と言われる所以ですね。

 

若い私達は、ひどいビンボー暮らしをしながらも狭い部屋で同棲し、稽古に通い、借金をしてまで舞台に立ち、青春を謳歌していました。

 

しかし、ある日、奥さんのお腹に赤ちゃんがいる事がわかり、若い青春の日々は突然終わりを告げました。

役者が芝居の世界から足を洗う時の最もポピュラーな辞め方です。

 

役者では、家族を養っていけませんから。

 

そうしてごく普通(役者は普通ではありません)の社会人となった私は、奥さんの苦悩も知らずに時を過ごします。

奥さんはその間ずっと”人とは違う自分”の答えを探し求めていたそうです。

そうしてたまたま書店に並んでいた『発達障害』の本を手に取り、あっという間にさまざまな知識を手に入れ、病院受診をして、診断を受けるのでした。

 

今奥さんは『精神障害者手帳3級』を所持しています。

産まれた息子も、アスペルガー症候群の素因があります。

 

”奥さん”と連れ合ってきた日々。すれ違った物事、惹かれた理由。

全ては発達障害と関係していました。

 

発達障害の当事者を家族に持つ事、その意味。そして、彼女たちに出来ること。

このブログは、私が培ってきた日々を開示することで、同じ境遇、同じ悩みに苦しんでいる方々に少しでも共感頂ければ幸いと思い、書いています。

 

さあ、では始めて行きます。

アッチの『奥さんは発達障害』

よろしくお願いします。