間が空いてしまいましたが前回の続きです。
バッテンが狭くなって使えなくなったこの人工血管を治すには、さらに上流の無事な血管へバイパスする、といったお話でしたが、

バッテンがさらに身体の深いところに発生した場合はどうなるでしょう?

まだ つなぎ替えが可能な場所であればさらに上流へ出口を作り直すことになります。
ただ、黄色の矢印、血管という資源を大幅に浪費してしまうことになります。
では、こういったケースではどうなるでしょうか?


どちらもシャント血流の終着駅である心臓の手前、中心静脈狭窄です。
ここを手術で広げるには、開胸手術が必要になります。が、現実的ではありません。
手術のみではどうしようもなく、こちら側の腕でのシャントをあきらめざるを得ないケースでしょう
ではいよいよ、PTAのお話に入っていきます。