前回の続きです。
道路の規格はそのままに、いきなり高速道路として沢山の車両が走るようになったこの道路の行く末は・・・
もともとの道路のポテンシャルが大きく関わってきます!
状況1
高速道路に格上げされた一般道は、
実はもともと片側三車線で、交通量の多い一般道であった
状況2
高速道路に格上げされた一般道は、
実は片側一車線の農道で、交通量はもともと少なかった
状況1の場合、おそらくこの道路は高速道路に格上げされても、立派に高速道路として役を果たすことができるでしょう。
ただし、路面は高速道路となることで、轍(わだち)はできやすくなることが予想されます。
最初から高速道路として設計されたわけではないので、長い時間が経過すると蛇行したり、渋滞しやすい難所ができてくるかもしれません。
状況2の場合、そもそもインターチェンジが作れるか疑問な場合がありますが・・・
たとえインターチェンジができたとしても、大量のトラックや自動車が走行する道路としては寂しすぎるため、すぐに道が痛んでしまうでしょう。
そして、あっというまに轍ができて道が痛んでしまうことが明らかです。
・・・
我々シャント外科医は、(人工血管を使わない限り)シャント作成でできることは、
極論すれば、
高速道路に格上げされても高速道路として耐えうる一般道(静脈)を探して、
それにインターチェンジ(吻合部)を作成してあげることだけです。
その高速道路が長く使えるか、いい道路となるかはその道路の持つポテンシャル次第、なのかもしれません。