シャントの血流低下がある患者様で、当院にて検査しました。

これは左手のシャントの血管造影の写真です。画面左上が肘あたり、右下が手首辺りです。
非常に良くあるパターンの画像です。この写真を使って説明していきます。
患者様には趣旨をご説明して同意いただいております。

赤が動脈、
ピンクの矢印のところが吻合部です。
青はシャント本幹となった静脈です。
そして緑色のシャント本幹(静脈)が狭くなっているのが判りますでしょうか?
もし動脈硬化が原因で動脈が狭くなっているのであれば、赤い矢印の動脈が狭くなっているはずですが、キレイに描出されていることがわかります。
このことから、少なくともこの患者様のシャント血流低下の原因は動脈硬化ではないことがわかると思います。
狭くなっているのはあくまで緑色のシャント本幹(静脈)です!