太くて、 (穿刺しやすい)
真っ直ぐな血管で、 (穿刺しやすい、穿刺範囲が広い)
血流がスムースで圧がかからず、 (閉塞しない、止血が容易)
心臓まで一直線 (静脈高血圧やソアサム症状がない)
でしたね。
そのことを念頭に、この方のシャントを見ていきましょう。

肘で作成された、橈側皮静脈に流れるパターンのシャントの特徴を一つ一つ解説していきます。
1 穿刺範囲を長くとれる(やせ気味の方は特に)
みてのとおりです。
上腕の橈側皮静脈は、真っ直ぐ走行することが多いです。
やせていれば橈側皮静脈は、肩口までしっかり確認することができます。

2 シャント本幹しか発達せず、分岐がほとんど存在しない
こちらもご覧のとおり、本幹は発達しているのですが、分枝があまりありません。
いいことでもありますが、あまり良くないこともあります。
3 肩のところでもう一方の太い静脈(尺側皮静脈)と合流するが、ここに狭窄が起こりやすい
次回、2と3、ここらへんを詳しく説明していきます。