シャントって何? 第3章 手術部分別のシャントの特徴11 肘のシャント | 日々是シャント 〜群馬のシャント専門医のブログ〜

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それでは肘部で作られたシャントの続きです。


ずばり本題ですが、
肘で作ることのできるシャントは、
3つのパターンに分けられます。





① 橈側皮静脈に流れるパターン 
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上腕の外側を走り、肩の辺りで深部へ入っていく
穿刺範囲が広いが、血管が細くなりやすい傾向


② 尺側皮静脈に流れるパターン
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肘の内側の浅いところを走った後、上腕の深いところに潜ってしまう。
穿刺範囲が狭いが、発達しやすく当面の穿刺は容易


③ ①+② 両方に流れるパターン
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橈側皮静脈、尺側皮静脈両方に流れる
①、②両方の長所をもつ
普通はこのパターンになるように作成する


ここでの皮静脈の走行を確認しておいてください。

しばらくこの解説を続けます。