では、肘で作る(つないだ)シャントの特徴を挙げていきます
①太い血管同士であるので、シャント血流がよく流れやすい(流れすぎやすい)
②スリルやシャント音がいい割に、穿刺ができる範囲が狭い
③刺せる血管の位置が人によって全然違う
といったところでしょうか。
一見、関係のないような項目ですが、実はすべての理由は同じです。
ひとつづつ見ていきます。
①については、少し前にお話ししました。
→ここで復習してください。
このジレンマ、のところはぜひ覚えておいてくださいね。
過剰血流(ラージシャント)となることもあるので、シャントを作成する際の吻合口のサイズには十分に注意を払います。
そしてここでのデザインが、次の②、③に大きく関わってくるのです。
次に続きます。
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ところで、我々は、シャントを流す目的に血管を吻合するだけなら簡単にできると思います。
が、これが発達するように、透析に使えるように、そして長持ちするように、血管を選んでシャントを作成するのは中々難しいところです。
ですけれど、これを考えないシャント医師はシャントを作る資格は無いと思います。