
画像を説明するとこうなります。
画面上が肩、下が手首方面、指で押さえているあたりが肘です。(左手)
言葉で説明すると・・・
肘で作られたシャント、上腕の橈側皮静脈にのみ流出しており、血管は良好に発達していた。
一本でA,Vを穿刺していたが、V側の穿刺部に感染を来たし、表皮および周辺組織が壊死。血管表面から皮膚にかけて破裂した状態。
・・・
ちょっと難しかったですね。
写真で親指で押さえているところはシャントの吻合部です。
そこから一本の太いシャント血管が青線になります。ここで透析の脱血、返血の二カ所を穿刺していました。
残念ながら上側(返血)の穿刺していたところが感染してしまいました。
当初は症状が軽かったので抗生剤投与で様子をみていたようですが、その後悪化してしまい、
血管を巻き込んで穿孔(穴が開くこと)してしまいました。
来院したときには感染した部分をシャント止血バンドで押さえていました。
確認するためゆっくり(こっそり)外してみたところ・・・
大噴火!*出血
してしまいました。
そのため、吻合部を押しつぶして血流を止めています。
指をはなすとまた大噴火!してしまうので、押さえたまま手術室へ直行しました。