これはズバリ
皮膚の下にトンネルを掘ってそこに人工血管を通す
二カ所皮膚に切開を加え、穴同士をトンネルする筒でつなぎ、その筒に人工血管を通します。

実際の写真もあるのですが、インパクトが大きいかもしれないので今回はやめておきますが、
局所麻酔でも十分効いていれば、それほど痛みはありません。
これは、皮下組織、脂肪などの比較的ルースな組織をトンネルするからです。
ここからが大事なところです。
トンネルでできた穴に通されたばかりのePTFE製人工血管は、最初は周囲の組織とくっついてはいません。(癒着していない、ということです)
ということは、移植した直後の人工血管に体の外から針を刺すと、
前回お話ししたようにePTFE製人工血管自体には止血効果がないため、血が止まらなくなってしまいます。