さて、前回までに透析で必要な血液の量、そして人間の血管の特徴について書いてきました。
ここでまとめてみましょう。
動脈
血液量は十分
深いところを走行している
刺せない、危ない←致命的
静脈
血液量が足りない←致命的
浅いところを走っている
刺しやすい、それほど痛くない
でしたね。
ここで新ワードが登場します。
透析で必要な血液を体外にスムースに誘導し、きれいにした後の血液を体の中にスムースに戻す経路
これを、
バスキュラーアクセス(血管のアクセス)といいます!
シャントも、表在化動脈も、人工血管も、短期留置カテーテルも、長期留置カテーテルも、
すべて広い意味でこのバスキュラーアクセスに入ります。
私はアクセス、と省略するのが好きなので、以後アクセスと簡単に呼ばせて頂きます。
ちなみに、
全アクセスのうち90%くらいがシャントですので、シャントがアクセスの代名詞のように使われている
というわけです。
では、透析で求められているアクセスは、どのようなものなのでしょうか?
血液量が十分
浅いところを走行している
刺しやすい、それほど痛くない
ですよね。これが理想のアクセスになるわけです。