まずは消毒もそこそこに止血術を開始。

さすがに写真を撮る間がなかったので手術前の写真で代行します。
出血している動脈の穴を挟むように、動脈を遮断します。すると穴に流れる血流は無いはずですのでまずは止血OKです。
ここまでが前半。
次に穴を縫い合わせそうにないので、動脈をしばって潰したままだと指先に行く血液量が減少してしまいます*。
このため人工血管で穴をバイパスします。そうすれば抹消へも十分に血液が流れることでしょう。
それに、人工血管を穿刺していずれ透析も再開できます。
人工血管はしっかりと消毒して手術したいので、ここからを後半としました。
*文献的には大概は問題ないのですが、この方はもともとの血流量が弱かったので、新たに血液の流れる道を作らなければなりませんでした。