今回はPTAで治してみました。バルーンで拡張し、ステントという筒を追加・・・
ちなみに狭いところを人工血管で橋渡し、することもありますがそれは次の機会に。
できあがりはこちら

ちなみに↓は治療前の写真

狭いところが無くなったのはもちろんですが、逆流が無くなった ことに注目して下さい
治療直後から、この患者様のパンパンに腫れ上がった手にしわが出来はじめていました。
数日後にはとてもすっきりされていました。
ただし、狭くなった血管は広げてもクセが残っていますのでまた狭くなります。
手術で作り直す以外、PTAで定期的に拡げ続ける他には、この人工血管を使い続ける方法がありません。
今後は、腕が腫れてきたら患者様のほうから声をかけていただくことが多くなりました。
”そろそろやって下さい”
うちの患者様の中には、静脈圧があがってくると自分からPTAを希望したり、
血流が弱くなってきた、血管の圧があがってきたらPTAの時期だ、と自分からおっしゃる方がとても多いです。
それだけ、PTAをやった後はシャントの調子がいい、穿刺ミスや疼痛、腫れが良くなる、または人工血管の保ちがいい、などと実感してくださっているのでしょう。
PTAの疼痛除去に注意してやっていることも一因かもしれません。
自分でシャント音を聞いてみて下さい
・・・失礼ですが、聴診器を買って漫然と聞いているだけの方の何と多いことか。
聞いてみて、この音はこういう意味で、この音がこう変化したらスタッフに声をかけて下さい
なんて指導してあげたいと常々思っています。
これが本当の患者様のシャントの自己管理なのかもしれませんね。
そうそう、あの顔まで腫れ上がった静脈高血圧の患者様はどうなったのでしょうか?
次回、そろそろフィナーレが見えてきました静脈高血圧の治療③シャントの閉鎖 期待下さい。