先日おばちゃん看護師さんから頂いたコメントをまとめてみました。
(いつも鋭い意見ありがとうございます)
1 ■こんばんは おばちゃん看護師さまより
グラフトのPTA、お疲れさまでした。
PTAで一つ思うのが、患者さんのあの痛みをどうにか除去出来ないものでしょうか。
痛みが無ければ定期受診を拒む患者さんが少なくなるのに、といつも思ってしまいます。
2 ■Re:こんばんは by群馬のシャントドクター
>おばちゃん看護師さん
PTAの疼痛管理は難しいですね。
ただ、アクセスの種類と拡張する場所によって疼痛が大きく変わることも確かです。
シャントか人工血管か
上腕か前腕か
吻合部か本幹か
近いうちにブログでまとめてみますね。
3 ■Re:こんばんは by群馬のシャントドクター
疼痛の話題はずっとさきになりそうなので簡単にまとめますと
内シャントの吻合部の高度狭窄が一番痛い!です。
われわれは局所麻酔を拡張部周辺に十分注射します。かなり効果はあります。
ただし、完全には除痛されるわけではないです。
鎮痛剤を使いすぎると、拡張部分の血管周囲が局麻で腫脹してしまいます。
もしバルーン拡張で血管破裂した場合、局麻の腫脹が強すぎると血管破裂に気がつくのが遅れてやっかいな合併症を生じることもあります。
ですので、術者の考え方は大きいですね。
施設によっては腕神経ブロックをおこなったりしているところもあるようです。
それらも含めて大切なことは、
狭窄部分の実際の造影画像を患者さんにみてもらって、詰まる寸前であることを理解していただきます。その上で、痛みに頑張って拡張に耐えたことで、血管がこんなに広がりましたよ、とこれも画像をお見せして理解していただくようにしています。
あとは、狭くなりすぎると固くなるので、ある程度早めにPTAをすることをオススメしています。
4 ■こんにちは おばちゃん看護師さまより
私が以前勤務していた病院でも局所麻酔を使用してPTAを実施していました。
今の職場ではPTAは行っていないので他施設に依頼しています。
PTAを行った患者さんは、「痛かった、痛かった」と言います。
血管がどうなっていたかより、痛みが一番印象に残るようなんです。
依頼している施設に、「痛みに対してはどのように対応されていますか?」なんて聞けないですからね(^^;
患者さんの次の受診行動がスムーズになればいいのですが、どうにも痛みへの抵抗感が強いんです。
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このようなやりとりがあり、すこしまとめてみました。