シャントの狭窄:本幹途中の場合 | 日々是シャント 〜群馬のシャント専門医のブログ〜

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透析用バスキュラーアクセス(いわゆるシャント)専門医が日々の透析からシャント、アクセスそして腎移植までの相談内容を分かりやすく?詳しく紹介していくブログです。

ずいぶんと盗血症候群のおはなしが長くなってしまいました。

今回から、また新たなシャントを高速道路に例えていきます。

さて、このシャント、見覚えがありますでしょうか?

$日々是シャント  ~群馬のシャント専門医のブログ~-一見きれいなシャントですが・・・

$日々是シャント  ~群馬のシャント専門医のブログ~-シャントの解説


本ブログ開始第二回目に出てきたシャントです!

コチラからどうぞ

狭窄部をまたいで動脈側と静脈側を穿刺していたため、脱血不良も静脈圧上昇も来さなかったという症例でした。

このシャントをあらためて高速道路で表すとこうなります。

$日々是シャント  ~群馬のシャント専門医のブログ~-途中で狭窄

僕は群馬県民なので、しつこく関越道で表現しますと…


高崎インターから東京方面に向かって関越道にのったところ、すぐに大渋滞。
渋滞の先頭は花園インター付近で車線規制(3車線→1車線)であった。
渋滞を抜けると車はスムースに練馬まで流れていた。


となります。

非常によく遭遇するパターンです。
ちなみにシャントが渋滞している部分では、とても固く(石灰化ではない)、バクバク拍動を感じます。
多くの場合、止血困難や突然?!のシャント閉塞をきたします。

あと、シャント音は車が流れているところで音がします。
渋滞しているところでは音はしません。
交通量が少なくても、車が流れていれば音はそれなりに聞こえます。

以上を忘れないでくださいね。

みなさん見逃さないように!