「2022年9月21日よりWindows 11 の大型アップデート(バージョン22H2)の提供が開始された。」と大々的に報道がありました。

しかしながら Windows 11 の要件を満たしたPCでさえ9月22日になっても

「近日公開予定 Windows 11 version 22H2・・・・・」

と Windows Update のところに表記されるだけで通常の version 21H2 に対するアップデートさえ出来ない状態になっています。

Windows 11 の要件を満たしていない Windows 11 をインストールしたPCはversion 21H2 に対するアップデートが普通に適用出来ます。

9月27日になっても同様の状態が続くことに何とかしたい衝動に駆られる。

ディスクイメージ(ISO)をダウンロードして手動アップデートを試みる。

当家には5台のPCがありますが、4台は既に Windows 11 21H2 となっています。

その4台の内、CPUのみ要件を満たしていないPCと要件を満たしているが Windows Update の欄に「近日公開予定 Windows 11 version 22H2・・・・・」と表記されないPCより version 22H2 へのアップデートを試みる。

 

 

 

 

 

 

と難なくクリア

ところが Windows 11 の要件を満たした最新のPCで「近日公開予定 Windows 11 version 22H2・・・・・」と表記されるマシンは

「次の作業が必要です・・・・・」と表示されアップデートを続けることが出来ません。

どうも「セーフガードホールド」なる機能が働いているようです。

とりあえず Windows 11 要件に対してCPU及びTPMを満たしていないPCをアップグレードしてみます。

先にアップグレードしたPC同様にISO仮想ファイルより試します。

「このPCは現在 Windows 11 のシステム要件を満たしていません」と表記されます。

「う~ん・・・」

色々と調べて行きます。

ISOファイルを仮想ファイルでなく[Rufus]を使ってUSBメモリーを作成します。

(詳細につきましては他サイトを検索されれば紹介されていると思いますが、)続いて0バイトの[appraiserres.dill]というファイルを作成し、USBメモリーの中にある同一名称のファイルに上書きします。

更に以前の記事に記載していますレジストリ キー

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig

·        BypassTPMCheck

·        BypassSecureBootCheck

の2つのDWORD (32ビット)値を新規設定し、値のデータを「1」にします。

且つ

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setupの下に「LabConfig」キーを追加します。

 

LabConfig内に

 

BypassTPMCheck

BypassSecureBootCheck

の2つのDWORD (32ビット)値を新規設定し、値のデータを「1」にします。

その上でUSBメモリーのISOファイルを開いて管理者権限でsetupを実行します。

この方法でCPU・TPM共に非対応PCも version 22H2 へアップグレード完了。

 

要件を満たした最新PCの「近日公開予定 Windows 11 version 22H2・・・・・」

と表記されるPCもUSBメモリーを使って無事22H2となりました。

 

さて Windows 11 要件に対してCPU・TPM共に満たしていない Windows 10 マシンが1台残っていますが、0バイト[appraiserres.dill]ファイルを使えば以前のようにクリーンインストールせず、個人用ファイルとアプリを引き継ぎ Windows 11 22H2 へアップグレードすることが可能と思えて来ました。

先述のレジストリ キーを対策した後に(ISOファイル)起動可能USBメモリーを管理者権限で開きsetupをダブルクリックしてアップグレードします。

無事に全ての個人用設定及びアプリを残したまま Windows 10 → Windows 11 22H2 となりました。

 

以降、申し上げる内容は想定であり確信を持てる内容ではありません。

Windows 11 のシステム要件を満たしたPCでも満たしていないPCでも通常の小規模なアップデートは可能と思います。

しかしながら21H2→22H2のようにバージョンが変わるような大型アップデートとなればシステム要件を満たしたPC或いはCPUのみ要件を満たさないPCであればISO仮想ファイルよりアップデートが出来ると思います。

CPUもTPMも要件を満たしていないPCともなればUSBメモリーにISOファイルを入れて0バイト[appraiserres.dill]ファイルに置き換える等の方法でないとアップデート出来ないでしょう。

この程度の作業で使い続けられるなら Windows 11 にアップグレードをする方が賢明というのが私の見解です。

 

ちなみに Windows 10 のサポート終了は2025年10月14日

あるネットニュースによりますと2022年10月時点でWindows 11ユーザーは全体の2.61%しかいないとのこと。

Windows 10 からのアップデートを上手く適用していただければと思います。