2011年8月27日(土)
今夏は7月後半以降、快晴がない。8月末というのに前線がウロウロ、おまけに台風が2個も!
雨を覚悟で久し振りの日帰りロング行って来ました。

前鬼・車止めゲートに朝5時半到着。鈍った足にはキツイ行程なので、今日はハイドレーションに午後の紅茶レモンティーを入れて瀬戸のほんじおを混ぜようと用意してきました。
しかし、塩を入れるの忘れてハイドレーションをザックから引き出しチューブを外して立てた。
「倒れないやろうな?(暫く見て)大丈夫や。」と離れて数秒、トランクでドテッ!
これで出発が1時間遅れる。「五百羅漢を超えて!」と思っているが、6時半スタート。「まぁ、大丈夫やろ。」
吊橋を渡って登山道から小仲坊へ、次には垢離取場だ。

とても美しい景色の中、足を進めよう!
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垢離取場は山ビルが相当多いと聞く、近付くにつれ足元を良く見るが今のところ大丈夫みたい。
間もなく垢離取場です。
実は次の写真の川原で2~3分ほど渡渉の下見をしている間に、足元にどれほどぶら下がっていたことか・・・
気の早い奴が二匹吸血作業にかかってやがったし!
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綺麗ですけど、ヒルの巣みたい。
大きな岩の上で登山靴脱いで渡渉用に用意してきたアクアシューズで川原を走って対岸の大きな岩へ
急な流れに足をとられて腰から下がズブ濡れですがな・・・、速乾やからエエけど。
今まで一度も山ビルに遭遇したことのない私には凄い恐怖になってしまった。
小さい頃に家の田植えの手伝いで血吸いビルには良くやられましたが、縮むと10円玉大のヒルなんて見たことないですから気持ち悪過ぎ!
おまけに動き早いし:(

上を見上げると緑がとても美しい。
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しかしヒルが迫ってくるので、早々に川原を後にする。
改めて「沢屋さんは凄いなー!」と思いました。
内離谷・左岸を歩いて暫く、途中で右岸へ
五百羅漢を超えようと思っていましたが、沢沿いを歩くと何やらヒルが頭に浮かんでくるし・・・
更に孔雀岳へ突き上げると時間も厳しい。
長尾を尾根伝いに攻めて橡の鼻北側へ抜ける作戦に変更。右岸を少し進んで尾根らしきところに取り付く。

手付かずの森が素敵:)
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右手方向には屏風岩が圧巻です。「マジでかい!」
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ご覧の通り、雲行きが怪しい・・・

幾つもの巨岩をルートファインディングしながら抜けて行きますが、この岩が壁となり抜けれない。
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左も断崖、奥も断崖、右は倒木やし、下は急斜面でかなりやばそう。
右へ左へ、上に下に!
体力と時間だけが消耗していく。
脳裏にはヘリコプターが浮かんでくる。
だってね、ここまで相当急登でしたし、何と言っても山ビルの巣に舞い戻りたくない!
「落ち着け!こんな時こそ冷静な判断が必要だ。」
枝がイッパイついた倒木を乗り越え僅かな足場を頼りに上に抜けることが出来ました。
これで、もうヘロヘロ。

そしてついに大粒の雨が!
既に汗でビショビショやし、レインウェアなど着る意味がない。
そのまんま、暑さがしのげて調度イイ感じです。
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覚悟していたこととは言え、山で雨に遭うのは2007年9月9日(日)以来だ。
以降、入山日数は146日を数えるが雨に遭ったことはありません。
この記録がついにSTOP・・・
けど、こういうしっとりとした風景もいいですね!

やっと奥駈道に合流しますが、登山道が川みたい。歩き難うぅ・・・
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とにかく釈迦を目指そう!
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お釈迦様にご挨拶をし、深仙宿へ
空家ならヘロヘロやし泊まろうとも思っていましたが、この雨で満杯。
おにぎり1個を頬張って太古の辻へ

やっと雨も止み、大日岳が素晴らしい風景で魅了してくれる。
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「さぁ、後は前鬼へ登山道を下るだけ!」
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お釈迦様にありがとう!
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ルートマップ
前鬼・車止めゲート→小仲坊→垢離取場→内離谷→長尾→橡の鼻→釈迦ヶ岳→太古の辻→小仲坊→前鬼・車止めゲート
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6:34~18:56