2010年2月7日(日)
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ぐっと冷え込んだ日が続いた上、天気予報は上々!
2時に起きて天川村を目指します。

4時過ぎに身支度をするにも外は凄く寒いし・・・
ってなことでココで快適に済ましましょう;)

先客は熊渡に3台、本日のスタート地点である大川口にはバイクと軽トラが各1台。
近畿最高峰であるにも関わらず、ローカルである。
5時にヘッデン灯して行者還林道・車両通行止めゲートを越えトンネル西口へ。
風が雪を巻き上げ、頬を冷やしてくれます。「寒うぅぅぅ・・・」
アスファルト上に残った雪面には獣の足跡の他には、一人だけ先客の踏跡がありますが少々時間が経っているようです。
トンネル西口からは尾根ルートを選択、直ぐにアイゼンを装着します。
相変わらず風がキツイ!
奥駈出合間近でやっと明るくなってきました。
稜線で迎える御来光が素晴らしい:)
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やっぱり山の朝は最高です!
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「稜線に出た辺りでこれほどの雪庇が出来ているんだから上は一体どんなだろう?」
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ところどころ「ズボッ!」といく所もありますが、尾根の中央を外さなければ吹き溜まりも少なく、シッカリと締まっていて見た目よりずっと歩きやすいんです。
「山頂はガスに覆われていますが、良くなって来るでしょう!」
理源大師様の所へ来るとテントが一張。
軽トラの主の青年で、新調したシュラフのテストに来たそうです。
青年によると昨夜は氷点下9℃まで冷え込んだとのこと。
「そりゃあ、早朝の稜線は寒いはずやわ・・・」
ここから先、踏跡は皆無であり自身がトレースを刻んで行くことになる。
「尾根中央を外すと吹き溜まりがイッパイなんで胸突八丁を直登しましょう!」
振り返ると台高の山々、その奥に朝日に輝く熊野灘
手前には辿ってきた奥駈稜線が白く輝いてます。
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胸突八丁を直登すれば国見八方覗に到着します。
テン場でもあるこの場所はホンマにエエとこです。
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ここで後に下山を共にするバイクの持ち主の方と出会う。
なんと単独で鉄山を越え、修覆山辺りでテン泊されてきたそうな。。。
ただただ感心する他ございませんでした。
まだまだ雲が次から次へと押し寄せてくるんで、弥山神社へお参りして八経ヶ岳へと進みましょう!
ここから先は狼平方面からの登山者の踏跡が沢山あって迷うことはなさそうですが、逆に雪面が荒れてイマイチに感じます。
東側の尾根を歩きましょう!
踏跡一つなく、今日の本格的なラッセルを楽しみます。
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「もう、最高ヽ(*^o^*)丿」

八経ヶ岳山頂
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相変わらず雲は次から次へと現れますが、晴れ間の割合も徐々に増してくるんで粘ります。

大好きなアングルで明星ヶ岳!
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南へと続く奥駈稜線
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純白の衣を纏った木々と青い空が最高!
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そしてベールに覆われていた今日のクライマックス!
白銀・八経ヶ岳がその神々しい姿を私に与えて下さいました\(^O^)/
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「本当に素晴らしい!!!」
大阪南部に住んで居ながら、こんなに身近にこれほど素晴らしい雪山があることに感謝しなければ!
弥山に戻ってくると、またバイクの持ち主と再会する。
彼曰く「鉄山から下る。」と・・・
この時期、鉄山を下るのは危険過ぎる。
「トンネル西口へ一緒に下りましょう!とりあえず写真撮りますんで、私の踏跡しかないですから踏跡だけ絶対に外さずボチボチ先に行って下さい。とにかく尾根の中央を絶対に外さないで下さいよ。」
(ここから奥駆出合まで色々とありながら抜きつ抜かれつ下ったようです。)
大普賢岳
鉄山、バリコヤ、稲村ヶ岳、山上ヶ岳
胸突八丁からの眺めは素晴らしく、今から下る奥駈稜線、台高の山々、彼方に熊野灘が朝とは違った美しさで魅了してくれます。
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東西に対峙し、南北に平行して並ぶ台高山脈と大峰山脈はどちらから見ても素晴らしく台高主峰の日出ヶ岳から見た大峰の姿を思い出してしまいます。

胸突八丁を下りきると後は霧氷のプロムナード!
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八経ヶ岳と大きな弥山の山体が見送ってくれる。
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そして特異な空間である弁天の森、厳冬期も本当に美しい。
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奥駈出合まで戻って来ましたらバイクの方が後ろから???
「どこから来たんですか?」
「踏跡外しちゃったら変なとこ行っちゃって・・・」
あとは山話で盛り上がりながら行きより時間を掛け、林道をマッタリ下って楽しい冬の一日が過ぎて行きました。

今日も素晴らしい山旅をありがとう(*^_^*)