2009年7月14日(火)
行きたいと願いつつも一歩が踏み出せずにいた弥山川ルートであるが、天気予報は14日~15日にかけてかなり良さそうである。
出来れば日帰りを目指したい。
朝3時過ぎに家を出て5時過ぎから歩き出す。

釜滝
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「なんと美しい、いや幽玄な雰囲気と言うか:)
「こんなところで天女様と泳いでみたいものだ(*^。^*)」
こんなことを考えてるから罰が当たったのか最初の渡渉でいきなりドボンだ・・・
意気消沈
まぁ、せっかく来たんだし先を目指そう!

一の滝
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ヤマツツジか何かは分かりませんが、淡い赤色に彩られイイ感じ~♪

鉄梯子が始まり、ストックは無用の長物となってしまう。
更に右岸への渡渉箇所を見落として左岸のブッシュ地帯を彷徨うこと数十分・・・
更にテンションは下がり・・・、頭に明日が浮かびだす。
けど、ここまで来たら進むしか出来ないのが弥山川ルートだ!

やっとの思いで、
双門滝
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あまりにも落差が大き過ぎるのか?滝までの距離のせいか?同じ水量なのに滝が小さく見えてしまいます。

そして暫く、何かが悠々と泳いでる。
サケ科イワナ属の世界最南限の個体群でもあり、また、奈良県の天然記念物であるキリクチです。
警戒もせずに泳いでるのが不思議でした。

河原小屋に着き、「グチュグチュになった靴でも干して、明日にしようかな?」と登山靴を脱ぐ。
代えの靴ですが、前日にアクアシューズがあったほうがいいかな?と思い、ヒマラヤで\999の特価品を買ってザックに忍ばせていた。
靴下を履いてアクアシューズを履けば、怪我も避けれるだろうし渡渉もし放題や!
一度は、「川で洗濯でもして、靴干して・・・」と思ってた。
けどアクアシューズを履いて登山靴はザックに吊って自然乾燥や!!
インソールを取り出し、ザックに吊るす。

ここから先は、まさに秘境である。
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これほど美しい流れがどこにあるのか?
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前鬼川といい、弥山川といい大峰は素晴らしい;)

聖門滝
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ここまでもルートファインディングにはかなりの神経を使ったが、この上が狼平のはず。
しかし、どこから登るのか全く分からない。
右岸のルートを見つけるまで、またまた十数分を要したように思います。

狼平ではオオヤマレンゲが高貴な香りを漂わせ出迎えてくれました。

なんとここで午後2時47分
「どんだけマッタリしてんねん?」
「泊まるべきか、どうしよう???」
「暗くなったらヘッデンあるやん!」

「弥山で引き返すべきか?」
「引き返して狼平で泊まるか?」
「明星まで行って高崎横手を抜けてカナビキ尾根を下るか?」
色々と考えながら、アクアシューズを脱ぎ、用意していた代えの靴下を履き、まだまだ濡れている登山靴に履き替えて狼平を後にする。

弥山への登りはシラビソの素敵な森が広がり気持ちがいいで~す♪
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樹林帯を抜けると西日が容赦なく照りつける。
暑い・・・
右に目指す八経ヶ岳が見えるのが救いだ!

まだ7月というのに気の早いナナカマド
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弥山着
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毎回、ここに来る度に「このルートから来たい!」と思ってたことがやっと叶った喜びに浸る。

そしてこの場所から見る八経ヶ岳は非常に端整で美しい。
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呼び寄せられるように八経ヶ岳へ

オオヤマレンゲは花のピーク
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香りロードだ!

次は明星ヶ岳へ
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山頂から八経ヶ岳、弥山を振り返る。
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ここで何と午後4時52分
おにぎりを食べながら「どうしよう・・・」
高崎横手へ抜けるしかないなぁ。」

日裏山からは(写真では分かり辛いですが、)遠く四国の山々までが見渡せました。
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西日に照らされる登山道
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明るいうちに林道まではと思ってましたが、カナビキ尾根途中で日没・・・
またまた道を見失ってしまった。
ヘッデンで地図を照らして藪漕ぎしても進むべき方向を見極める。
「左(北西)や、絶対に右に進んだらアカン!植林帯に出て真っ直ぐ下れば道と出会うはず。」
しばし藪漕ぎの後、テープが出て来ました。
あとは林道を下るのみ!
熊渡では蛍が乱舞して出迎えてくれました:)

呆れるマッタリタイム
熊渡5:20→狼平14:47→弥山15:37→八経ヶ岳16:21→明星ヶ岳16:51→日裏山17:40→熊渡20:10

足がふやけて水ぶくれ3箇所(× T)イタイ・・・

平日山行も今日が最後、来週から頑張りますよ!

今日のスライドショーをどうぞ(^_-)-☆