その数だけの思い出や話があると思います。
一昨日、何年前からか関わりのある大切な友達でもあって、
活動の重要な仲間でもあるスモーキーマウンテンの住人のあるお母さんが殺されました。
住みやすい地域を作ろうとして、毎日立ち退き運動に反対していたがゆえの殺害でした。
毎日がしんどいながらも常に笑いを絶やさない人で、
年末年始に泊まらせてもらった時を始め、本当にお世話になった人でした。
一番悲しいのはまだ6人以上いる彼女の子供達です。
一番小さい子はまだ幼稚園くらいの年齢の子で、
FBのチャットでも彼らはしきりに
「お母さんがいなくなってしまった」と嘆いています。
許せないないことで一杯ですが、
一番の怒りは先月まで僕が働いているプロジェクト地に1ヶ月程お手伝いに来てくれた彼女の息子にも発砲をしたということです。
彼は無事なみたいですが、子供に対しても躊躇いなく銃を向ける国がますます嫌いになりました。
今はこの事実をできるだけ多くの人々に呼びかけて、
多くの人を巻き込んで立ち退き反対についての署名を集めている段階です。
今後また呼びかけをさせていただくこともあるかもしれませんが、
今日は事実報告です。スモーキーマウンテンを知っている方もそうでない方も知って頂ければ幸いです。
以下日本事務局からの詳細
---------------------------------------------------------------------------------
2012年7月22日、午後5時半ごろ、スモーキーマウンテン2の住民で、
住民組織SSDNの代表であり、アクセスのパートタイムスタッフも
務めていたマルーさん(マリルー・ヴァリエさん)が、銃殺され、
亡くなりました。
場所は、スモーキーマウンテンの多目的センターの前で、犯人は
地域のギャングのメンバーでした。この事件は、スモーキーマウン
テン地区の立ち退き問題に関わっておきたものです。
立ち退きの話は2011年11月から本格化し、住民組織SSDNは「立ち
退きに全面的に反対」という立場をとり、アクセスはそれを支持して
きました。その中で、立ち退き反対運動の住民リーダーをしていたの
がマルーさんでした。そして5月、マルーさんに対して、バランガイ警察
の1人(ギャングのメンバーでもある)とそのなかまがたちが銃を持って
マルーさん宅に押し入り、「立ち退き反対運動を続けたら、家族全員を
殺す」と脅してきました。
マルーさんはこの脅しに屈せず、逆に脅してきたバランガイ警察を裁判
で訴えてきました。しかし裁判ではマルーさんに対する嘘まみれの中傷
が行われ、地域でもマルーさんに対する嫌がらせが始まりました。
また、アクセスのフィリピン人スタッフを地域に入らせないようにしよう
という圧力などもかかり始めていました。
今回の事件は、その流れの中で、起こってしまったことでした。
犯人は、そのバランガイ警察の仲間で、5月のマルーさん宅に押し入った
メンバーの1人でした。ギャングたちは酒を飲んでおり、マルーさんが
多目的センターを出てきたところで、マルーさんの首、胸上部に2発を
撃ち込んだそうです。3発目はジョマール(マルーさんの息子)に向けて
撃たれましたが、ジョマールには当たらず、ジョマールは無事でした。
犯人が逮捕されたかどうかは、まだ確認できていません。
以上が、今回の事件の概要と、経緯です。これまでの経緯の詳しい内容
については、8月上旬にお届けするニュースレターに掲載されています。
その内容を下記から読んでいただくこともできます。
http://www.page.sannet.ne.jp/acce/pdf/demolition.pdf----------------
