俺はこの件まったく追ってなくて詳細把握もしとらんのだが、この二日ほどいろいろ読んでみた限りは古市のこの主張がいちばんしっくり来てる気がするなあ。

 

 

国分は会見で、日本テレビからの聞き取りについて「コンプライアンス(法令順守)についてうかがいたいことがある」と呼び出されたと説明。弁護士などがいる場で突然、聞き取りが始まり、録音も「プライバシーを守るため」と削除を求められたとした。

 

 日本テレビ側は同日、会見を受けてコメントを発表。どの行為が該当事案にあたるのかについては、「コンプライアンス違反行為があったということ以上に、公にできることはございません」と主張。関係者の保護を理由に明示は難しいと反論した。

 

 古市さんは、この経緯を疑問視。「日本テレビは、コンプライアンス違反をしてないんですか。っていうのが1個の疑問ですね」と切り出し、「日テレのこのやり方って明らかにコンプライアンス違反ですよね。聞き取り手法が一番問題。レギュラー番組ですってウソをついて呼び出している」と問題提起。 

 

コンプライアンスってのは法令遵守のことな訳だが、実際のところは社会的倫理規定そのものであって結構流動的だ。

 

もちろんこの問題の場合もあくまで「企業(日テレ)が規定したもの」への違反であって、だから契約解除の理由として十分だという理屈も解る。

 

しかし古市の言うとおり、確かに「やり方」だけを見たらそれ大企業のやることか?と思えるような景色として映るんだよな。

 

さらにプライバシー保護とは言え「何故?」も明かさぬまま、ただ違反しましたという裁定だけを大々的に発表して一人のタレントを露頭に迷わせるというのも、ずいぶんと公平性・透明性を欠いた一方的な行為のように思える。

 

こんなふうに、まるで「神」であるがごとくコンプライアンスを振り翳すってのは、逆にコンプライアンス的に言ってどうなんだろうね。一社の自己規定で完結させて良いものでは無いと思うんだが。

 

ましてやタレントなんか完全にイメージ商売だから、何で裁かれたかわからんという状態では、あらゆる企業に対する挽回の糸口すら掴めず事実上廃業に追い込まれることになる。どこまで「やらかした」のかをハッキリさせるというのも、やはり大事な人権配慮だろう。

 

なんとなくセクハラ絡みらしいってのだけは判るが、それだって説明に全く透明性の無いまま裁いて良いなんてことなら、ハニートラップで抹殺とかにも容易に加担することになるじゃないか。

 

続いて、「本来、人を殺した裁判であっても、弁護士がちゃんといて、防御権ってものがある」「自分がやったことをちゃんと反論する機会ってのは、民事でも刑事でも非常に大事」と主張。テレビ局側は弁護士を含めて複数人がいて、国分は弁護士がいない中で、録音データも削除された状況について、「防御権も剝奪された状態。国分さんが何をやったかはおいといて、日テレのやり方として問題」と持論を展開した。

 

 さらに、古市さんは「手続きが一番大事」「裁判でいえば、理由なく『あなた死刑です』っていってるようなもの」と主張した。

 

たかだか「一企業」が下した判決が巷を席巻して自然と謀殺に至るなんて、法治国家の有り様とはとても思えない。

 

 この発言を遮るように、アナウンサーが元検事の西山晴基弁護士にコメントを振り、西山弁護士は「理由を先に伝えてしまうと、隠蔽(いんぺい)されてしまうリスクがある」と解説していた。 

 

いやいや、それは「理由なく裁かれるリスク」と並列に語らないと、コンプライアンスが魔法の杖化するだろっつーの。

フジテレビの件もそうだが、いかにも人権配慮のような体でいながら実は権威・権力中心の正義を無条件で押し付けるような世の中に最近なってないか?