これは、改革案がどうのこうのよりも遥か以前の段階で「説明しないクソ政府」に徹底抗議しなかったツケだ。
学術会議の会員選考では2020年、当時の菅義偉首相が候補者6人の任命を拒否。政府は拒否した理由を説明しないまま昨年12月、法改正の方針を学術会議に示した。これに対し、学術会議は「存在意義の根幹に関わる」と再考を求める声明を出したが、政府は開会中の国会に法改正案を提出する見込みだ。
改正方針に疑義を呈する声は相次いでいる。フォーラムは1月7日の声明で任命拒否の既成事実化を批判し「学術会議の自主改革が進んでいるのに法改正を図る理由がない」と指摘。
弱腰を見透かされてるんだよ。事は全て「任命拒否」から始まったというのに、その理由が明かされないことに対する抗議の意思が弱過ぎたんだ。任命拒否の理由も判らず、政府の要求が何なのかもまったく不明のままで、学術会議はいったい何をどう自主改革すると言うんだ?
諸悪の根源は政府の姿勢~拒否しておきながら理由を言わないという支離滅裂な態度~にあるのだから、そこを徹底して非難し続ければ良かったのだ。政府の言い分けに聞き耳を立てている場合などではない。抗議一色に染まる学術会議を果てしなく見せつけるべきだったのだよ。
にもかかわらず、学術会議は結局政府の顔色を窺ってゴニョゴニョし始めた。弱腰で下手に出ればこうなるに決まってる。今更文句なんか言い始めても遅いんだよ。